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ミトコンドリアATP依存性プロテアーゼの特異的基質SP25の細胞における分化役割-ヒト赤白血病細胞およびマウス副腎皮質培養細胞株Y-1におけるcDNAクローニングおよび発現調節

研究課題

研究課題/領域番号 05740512
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 動物生理・代謝
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

廣井 朋子  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (20238398)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードATP依存性プロテアーゼ / ミトコンドリア / 副腎皮質 / システイン / cDNA
研究概要

研究実施計画にしたがって研究を進め、次の結果を得た。
(1)PCRで増幅させたSP-22^*cDNA断片(350bp)をプローブとしてウシ副腎髄質cDNAライブラリー(市販)をスクリーニングし、4つのクローンを得た。これらのクローンの塩基配列の解析により、成熟タンパクの全コード領域を含む1,463塩基を決定した。(DDBJ/EMBL/GenBankのaccessionNO,D28549)
(2)成熟タンパクのコード領域の推定アミノ酸配列は、プロテインシーケンサーで決定したアミノ酸配列と47番アミノ酸を除いて完全に一致した。またその5'上流にはミトコンドリア移行シグナルと考えられる61アミノ酸の配列があり、この配列はマウス赤白血病細胞のMER-5のN末端配列と64%のホモロジーを示した。
(3)未同定の47番アミノ酸はcDNAからはシステインであったのでシステインが修飾を受けたものであろうと考え、このアミノ酸を含むペプチド断片のFAB-Mass解析を行ったところ47番アミノ酸はシステインのSHが亜硫酸に酸化されたCysteine-sulfinic acidであることがわかった。
Cysteine-sulfinic acidあるいはさらに酸化されたシステイン酸はnativeなタンパク中に見い出された例はないので、おそらくnativeな状態ではCysteine-sulfenic acid(Cys-SOH)であろうと思われる。Cys-SOHはいくつかの酵素で酸化還元中心として機能していることがわかっているので、SP-22はおそらく酸化還元酵素またはelectron carrierであろうと推定される。
^*これまではSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動上のみかけの分子量からSP-25と呼んでいたが、全アミノ酸配列の決定により真の分子量が確定したのでSP-22と改めた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Watabe,S.,T.Hara,H.Kohno,T.Hiroi,N.Yago,and T.Nakazawa: "In vitro degradation of mitochondrial proteins by ATP-dependent protease in bovine adrenal cortex." Journal of Biochemistry. 113. 672-676 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Watabe,S.,K.Kohno,H.Kouyama T.Hiroi,N.Yago,and T.Nakazawa: "Purification and characterization of a substrate protein for mitochondrial ATP-dependent protease in bovine adrenal cortex." Journal of Biochemistry. 115(印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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