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昆虫類の体表上に見られる中気門ダニ類の分類学的研究及び地理変異の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05740514
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 系統・分類
研究機関北海道大学

研究代表者

高久 元  北海道大学, 理学部, 助手 (40236203)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード地表性甲虫類 / 食糞性甲虫類 / 中気門ダニ類 / 便乗性ダニ類 / 分類 / 地理変異
研究概要

1.今年度は北海道・本州・九州の演習林、農場などを中心に5地点でオサムシ科、シデムシ科、コガネムシ科に属する地表性・食糞性甲虫類の採集を行い、それらの甲虫の体表上から中気門ダニ類21種類を採集することができた。
2.現在までの同定作業により、上記の甲虫類体表上から、ハエダニ科3属10種、ヤリダニ科4属6種、ダルマダニ科1属1種、ヤドリダニ科2属2種、Rhodacaridae科2属2種、合計5科12属21種の中気門ダニ類を確認している。これらのダニ類のうち、ハエダニ科4種、ヤリダニ科3種、ヤドリダニ科2種、Rhodacaridae科2種が本邦初記録であり、ヤリダニ科1種、ハエダニ科3種が新種であると考えられる。また、今回、ハエダニ科1種の飼育を試み、牛糞内の線虫類を餌として飼育可能であることがわかり、未成熟ステージを得ることができた。これまでハエダニ科の多くは、雌を中心とした記載によるもので、幼生、若虫といった未成熟ステージの記載はあまりなされてこなかったが、同胞種と思われる種類もいくつかあり、これらを分類する上で、幼生、若虫の形態形質は非常に重要なものとなる。今後、飼育実験を続けることにより、各発生ステージを揃えることが可能となり、より強固な分類ができるものと思われる。今回採集された新種、初記録種に関しては、記載・再記載の論文を現在準備中である。
3.個体群内個体間の変異に関しては、現在、背板・腹板の形状・彫刻、表面の毛の形態の変異を中心にサンプルの検鏡を行っている。同定に使用されている形態形質の多くはほぼ安定しているものの、かなりの変異もみられ、種内変異に関する詳細な記述が必要と思われる。これらの種内変異に関しては、データがまとまり次第、種の記載・再記載の論文中で記載を行う予定である。
4.地理変異に関しては、形態形質の計測を行っている段階であり、明らかな傾向を見いだすには至っていない。また、採集されたサンプルの数が本州以南で少なく、採集地点によるサンプル数のばらつきがあるため、今後再度、本州以南を中心とした調査を行い、より正確な結果を出したいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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