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白亜系石化化石から見たスギ科とヒノキ科の分化過程の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05740517
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 系統・分類
研究機関千葉大学

研究代表者

大澤 毅守 (1994)  千葉大学, 理学部, 助手 (50213682)

大沢 毅守 (1993)  千葉大学, 理学

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードスギ科 / ヒノキ科 / 白亜系 / 石化化石 / 球果
研究概要

夏期に北海道において化石採集を行い、観察した結果以下のような新知見が得られた。従来スギ科の球果化石属Yezosequoiaは1種のみから成る単形属であったが、本年度の研究によって、同属ないしは極めて近縁な種がほかにも少なくとも二種あることが判明した。この結果に関しては現在投稿準備中である。北海道の白亜紀から多産するヒノキ科の枝葉に良く似た化石であるYezoniaに関して大量の化石を観察し、樹幹から細枝、葉、球果に至る植物の全体像を明らかにすることができた。このことによりYezoniaがナンヨウスギ属であること明らかにすると共に中生代に存在した同属の絶滅節の実体を明らかにすることができた。この結果に関しては現在Journal of Plant Researchに投稿中である。これまで記載されたスギ科及びヒノキ科の球果化石のうちいくつかの属に関して、現生属の中間的形態であることを見いだし、両科の進化過程の考察を行った。特にYubaristrobusに関してはスギ科とヒノキ科の中間型に当たるという仮説を立て、これによりスギ科の一部からヒノキ科が現れてきた形態変化の過程を実証する事ができた。この結果に関しては今年度開催された国際植物科学会議のシンポジウムにおいて口頭発表され、さらにシンポジウムボリュームとしてJournal of Plant Researchにおいて報告される見込みである。これまでの研究でスギ科とヒノキ科の繁殖器官の進化過程はほぼ明らかになったと思われる。今後これらの球果に付着する果柄の葉を頼りにして栄養器官の進化過程を明らかにすることが求められる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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