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渦による流体振動の効果的制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05750155
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 流体工学
研究機関東北大学

研究代表者

祖山 均  東北大学, 流体化学研究所, 助手 (90211995)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード渦 / 非定常流 / キャビテーション / 壊食 / 噴流 / 弁 / 翼 / 数値シュミレーション
研究概要

流体機械におけるエネルギー損失の低減化および振動・騒音の抑制を目的として、音響励起による流体振動の制御を試みるために、まず、物体まわりの流れパターンをキャビテーション気泡法により可視化して最高記録速度40,500コマ毎秒のハイスピードビデオカメラ等により、水中噴射流やバタフライ弁・翼形まわりの流れを詳細に観察し、また、翼形まわりの流れについては数値シュミレーションも行って流れパターンを把握し、次に、水中に種々の音波を発信して流れパターンの変化を観察した。その結果、以下のようなことが明らかになった。
1.キャビテーションを伴う高速水中水噴流では、高壊食性キャビテーション気泡雲が周期的に放出され、その放出周波数は吐出し圧力が大きくなるほど小さくなり、その周波数は数kHzのオーダである。バタフライ弁のまわりの高壊食性渦キャビテーションは、バタフライ弁から周期的に放出される渦キャビテーションが数多く合体して生じる。翼形まわりの揚力・抗力変動は、翼型背面に生ずる渦流れに起因し、抗力の大きさおよびその非定常特性は、特に後縁形状に依存している。
2.水中音波発生装置を用いて水中に音波を発信し、発信源から1mの位置で最大約130dBの音圧を得ることができることを確認した。特別に加工した水中音波反射板を用いて、約20cm離れた位置に音波を集中すると、最大215dBの音圧が得られるが、なお、発信源に超小型水中マイクロホンを使用しているために、音圧が発信周波数に依存する。
3.高速水中水噴流を種々の波形を持つ種々の周波数により励起したところ、気泡雲の放出周波数と同オーダの水中音波を発信すると、気泡雲の放出周波数が励起した音波の周波数に影響される。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 祖山 均: "高速水中水噴流まわりのキャビテーション気泡雲の高速写真観察" 日本機械学会論文集(B編). 59. 1919-1924 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 祖山 均: "キャビテーションを伴う超高速水中水噴流の高速写真観察" 日本機械学会論文集(B編). 59. 3714-3719 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 祖山 均: "バタフライ弁まわりの高壊食性渦キャビテーションの高速写真観察" 日本機械学会第71期全国大会講演論文集. C. 137-139 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 祖山 均: "高速水中水噴流のメカニズムとその有効利用" 日本機械学会誌. 96. 847-847 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 祖山 均: "定常流れ場に置かれた翼形まわりの変動渦流れの数値シュミレーション" 日本機械学会論文集(B編). 60. 446-451 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 祖山 均: "High Specific-Speed Kaplan-Turbine-Cascade Whose Performance Scarcely Changes with Caritation Number" Proc.4th Asian International Corference on Fluid Machinery. I. 198-203 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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