研究課題/領域番号 |
05750329
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森川 博之 東京大学, 工学部, 講師 (50242011)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 次世代映像通信 / 構造的記述 / 構造抽出符号化 / 画像符号化 / 画像処理 / 知的画像符号化 / コンピュータビジョン |
研究概要 |
本研究は、次世代の高度で柔軟な映像環境の実現に向けて映像情報の質的向上を図るために、構造情報を利用する符号化・処理などの新しい映像処理方式の基礎技術を確立することを目的としている。これに向けて、以下の項目について検討を行った。 1.知的映像通信へ向けた映像の構造的記述に関する基礎検討 従来の映像通信技術は、波形信号を忠実に伝達することを目的としていた。これに対して、本研究は、映像情報に加工・処理・編集を施すことで、ユーザに最適な映像通信環境を提供しようとするものである。これに向けて、映像の構造的性質を系統的、階層的に記述する2次元/3次元構造記述モデルを導くとともに、構造記述モデルを作成するための構成技術に対して詳細な検討を行い構造的記述システム設計の指針を得た。 2.映像の構造的記述の抽出技術に関する検討 動画像から自動的に2次元ならびに3次元的な構造記述を抽出する手法として、新たに映像の逐次的なセグメンテーション手法、2次元動形状の表現手法、運動からの3次元情報推定法を開発した。これらの手法は、長い画像系列の情報を統合することで、安定にかつ逐次的に構造記述を得ることが可能である。 3.映像の構造的記述を利用する映像処理システムの検討 2次元ならびに3次元的な構造情報を利用する映像操作・編集・処理・符号化システムの検討を行うと同時に、構造情報を利用する知的映像通信の可能性を探った。あわせて、映像データを単なる2次元配列としてではなく、背後に構造情報を有するデータとしてとらえることによって、高度で柔軟な映像処理環境を提供できる可能性を検証した。
|