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未知システムのブラインド解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05750367
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関東邦大学

研究代表者

小田 弘良  東邦大学, 理学部, 助手 (80175265)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードブラインド等化 / ブラインド同定 / ビタビ・アルゴリズム / Codardの方法
研究概要

ブランド解析とは、未知システムの入力信号を観測せずに、出力信号のみから未知システムを同定または等化したり、入力信号を復元したりする問題である。まず、オンライン・ブラインド等化の方法には、主に2つの方法があり、1つは分布一致法であり、もう1つは独立化法である。本年度は、分布一致法のブラインド等化法の高速化の理論を論文[1]にまとめ、さらに、ブラインド等化のための評価関数を出力信号によって制御することにより、一層高速化を図る試みを[2]において発表した。また、特性関数を用いて評価関数を設計し、収束の進行に応じて評価関数を切り替える手法により、高速化と収束の高精度化を図る方法を示した[3]。本来、本年度は2番目の独立化法を高速化するアルゴリズムを開発する計画であり、情報理論的観点から考察を加え、いくつかの基本的アルゴリズムとその高速化を実現したが、これは現在、論文を投稿予定中である。一方、オンライン・ブラインド同定に関しては、入力信号の候補と未知システムのモデルから出力信号のモデルを作り、実際の出力信号と比較することにより、未知システムを同時に推定しながら、入力信号の最尤系列推定を行う方法を考えた。これを特に、入力が連続値をとり、候補が無限に考えられる場合でも入力信号候補を量子化することでブラインドシステム同定が可能なことを示し、漸化的最小2乗法であるCodardの方法を用いたビタビ・アルゴリズムによって高速化を行った[4]。
研究の中心は、理論的考察であるが、アルゴリズムの性能評価には様々な条件のもとでシミュレーションを行う必要があり、科研費により購入した高速パーソナルコンピュータが多大な威力を発揮し、研究の推進に非常に有用であったことを、感謝の意を込めて記させていただきたい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] [1]小田弘良、佐藤洋一: "「ブラインド等化の高速化について」" システム制御情報学会論文誌. 6. 305-318 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] [2]松本浩樹、小田弘良、古川利博、佐藤洋一: "「ブラインド・デコンボリューション・アルゴリズムの一高速化」" 信学技報Technical Report of IEICE,SP93-72,DSP93-73. 63-72 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] [3]有井和義、小田弘良、佐藤洋一: "「評価関数の設計に基づくブラインド等化の高速化」" 電子情報通信学会春季大会講演論文集 1基礎・境界. 261-261 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] [4]有賀綾子、小田弘良、佐藤洋一: "「ビタビ・アルゴリズムによるブラインドシステム同定の高速化」" 電子情報通信学会春季大会講演論文集 1基礎・境界. 259-259 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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