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超音波スペックルの性質を用いた被検体構造の不規則性の推定

研究課題

研究課題/領域番号 05750394
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関筑波大学

研究代表者

大矢 晃久  筑波大学, 電子・情報工学系, 講師 (30241798)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード超音波画像 / スペックル / 不規則性推定 / 組織性状診断
研究概要

ランダムな散乱体群を被検体とした場合、パルス・エコー法の超音波診断装置によって得られるエコー画像上には、スペックルと呼ばれるランダムな粒状のパターンが現れる。一方、肝臓などの生体中の器官では、組織構造の不規則性と疾患の重症度とが深く関係しており、エコー画像を解析することによってその不規則性の度合を推定することができれば、組織の性状を定量的に診断できる可能性がある。本研究では、超音波エコー画像上に現れるスペックルなどの干渉パターンの統計量と被検体構造の不規則性との関係について調査し、エコー画像からその構造の不規則性の度合を推定することの可能性について検討した。
まず、生体組織を模擬した被検体モデルとして、その構造が完全に規則正しい状態からランダムな状態まで連続的に変化させ得るようなものを考案した。次に、これを用いて超音波エコー画像作成シミュレーションを行うためのソフトウェアを開発し、考案した被検体モデルとここで用いたエコー映像系の近似モデルの妥当性について検討した。その結果、本研究において用いた被検体モデルは目的とした被検体構造を得るのに適したものであること、また映像系のモデルは現実の系をシミュレートするのに十分なものであることが確認された。
映像系の各種パラメータを変化させながら計算機シミュレーションを行った結果、散乱体密度が既知であればエコー画像の統計量SNRの値から被検体構造の不規則性の度合が推定可能であることがわかった。また、統計量としてSNRと共に画像の輝度ヒストグラムのゆがみを用いることによって、不規則性の度合とともに密度も推定可能であることが示唆された。さらに、本研究で得られた知見をもとに、スペックルの性質を利用した組織性状診断も可能になるのではないかと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] A.Ohya: "Ultrasonic Speckle Region and Extra-Speckle Condition" Acoustical Imaging. 19. 109-114 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 大矢晃久: "超音波スペックルの性質を用いた散乱媒質の不規則性推定法" 電子情報通信学会論文誌. J75-A. 1317-1323 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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