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フィードバック回路一体型超伝導量子干渉計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05750410
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関名古屋大学

研究代表者

藤巻 朗  名古屋大学, 工学部, 助教授 (20183931)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードSQUID / ジョセフソン接合 / 磁束フロートランジスタ
研究概要

本研究は、磁束計としての超伝導量子干渉計(SQUID)の小型化・高感度化を目指した研究の一環として実施されたものである。特に、これまで室温エレクトロニクスで行われていたSQUIDのフィードバック回路を超伝導磁束フロートランジスタで構成することに主眼をおいて研究を実施した。以下に本研究で得られた結果について列記する。
1.SQUIDを構成するジョセフソン接合の高品質化・・・・・電極となるNb薄膜中に含まれる不純物(主に酸素)の量がNbの超伝導特性を支配していることを見いだし、高速成膜し不純物の量を少なくすることで、バルクとほぼ同じ超伝導性を有する接合の開発に成功した。また、接合のトンネル障壁となるアルミニウム酸化物の形成機構、最適な膜厚等についても明らかとした。
2.高品質接合を用いたSQUIDの雑音特性の評価・・・・・接合及びNb膜の高品質化によりSQUIDがどの程度高感度化されたかを明らかにするために、接合の品質を変化させてSQUIDの雑音特性を測定した。これまでのところ品質による明確な差異は認められていないが、これは測定系の未最適化および劣悪な測定環境によるものと考えられ、今後これらの点の改善を検討している。
3.磁束フロートランジスタの開発・・・・・酸化物超伝導体YBCOを用いて磁束フロートランジスタの試作およびSQUIDのフィードバック回路として用いるうえで最も重要な利得を中心に動作結果の解析を試みた。これまでのところ、利得は1程度のものしか得られていないが、その原因が加工による劣化層の形成にあることをつきとめ、現在作成プロセスを改善して実験を進めている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 藤巻 朗: "a軸配向YBa_2Cu_3O_<7-x>薄膜を用いた積層形デバイス" 電子情報通信学会論文誌C-II. J76-C-II. 371-377 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kusunoki: "High-quality Nb/AlO_x/Nb Josephson junctions with gap voltage of 2.95mV" Jpn.J.Appl.Phys.32. L1609-L1611 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] H.Terai: "Magnetic field dependence of high Jc YBa_2Cu_3O_<7-x>/An/Nb junctions using a-axis-oriented YBa_2Cu_3O_<7-x> thin films" Jpn.J.Appl.Phys.32. L901-L904 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] H.Yamamori: "Study on the transition width at gap voltage caused by the proximity effect in Nb-based Josephson junctions" Superconductor Science & Technol.(to be published). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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