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繰返し載荷を受けた初期および誘導異方性砂の変形強度特性

研究課題

研究課題/領域番号 05750463
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 地盤工学
研究機関北海道大学

研究代表者

山下 聡  北海道大学, 工学部, 助手 (00174673)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードせん断剛性率 / ヤング率 / 減衰比 / ポアソン比 / 砂質土 / 液状化 / 三軸試験 / 中空ねじり試験
研究概要

本研究では、三軸試験装置と中空ねじり試験装置を用いて砂の繰返し変形特性に及ぼす諸因子の影響を研究した。得られた主な結果は以下のようである。
1.応力履歴の影響
(1)過圧密履歴を受けることによって、液状化強度は増加するのに対して、微小ひずみレベルの砂の変形係数はほとんど変化しない。
(2)あるひずみレベル以上のせん断履歴を受けると、その後の微小ひずみレベルの剛性は低下する。ただし、その影響の仕方は供試体の構造によって異なる。
(3)ステージ試験とフレッシュサンプル試験を比較したところ、排水状態で繰返し載荷を与えた場合は両試験結果に相違は認められないが、非排水状態ではひずみレベルの大きなところでステージ試験による剛性は増加し減衰比は低下する。
2.三軸試験とねじり試験の比較
(1)粒径の大きな試料ほど、ねじり試験による微小ひずみレベルのせん断剛性率が三軸試験によるそれよりも高くなった。
(2)三軸試験において、非排水状態で繰返し載荷を与えた場合、メンブレンペネトレーションの影響によりヤング率およびポアソン比が低下する。またその低下割合は、粒径の大きな試料ほど大きい。
(3)三軸試験において、メンブレンペネトレーションの影響を考慮した非排水条件下のポアソン比を推定した。その値を用いて求めたせん断剛性率は、中空ねじり試験から得られる値にほぼ一致した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 山下聡: "砂および粘性土の繰返し変形特性に及ぼすB値の影響" 地盤および土構造物の動的問題における地盤材料の変形特性に関するシンポジウム発表論文集. 1. 137-142 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 山下聡: "初期応力状態の相違が砂の繰返し変形定数に及ぼす影響" 地盤および土構造物の動的問題における地盤材料の変形特性に関するシンポジウム発表論文集. 1. 163-168 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 稲原英彦: "砂の繰返し変形特性に及ぼす応力履歴の影響" 地盤および土構造物の動的問題における地盤材料の変形特性に関するシンポジウム発表論文集. 1. 175-180 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 千葉隆仁: "三軸試験と中空ねじり試験による砂の繰返し変形特性" 地盤および土構造物の動的問題における地盤材料の変形特性に関するシンポジウム発表論文集. 1. 181-186 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 山下聡: "不攪乱砂質試料の液状化強度と動的変形特性" 土質工学会北海道支部技術報告集. 34. 184-193 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 山下聡: "砂の繰返し非排水三軸変形試験に及ぼすメンブレンペネトレーションの影響(発表予定)" 第29回土質工学研究発表会講演集. 29. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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