• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

リスク対応行動と情報獲得過程を考慮した交通量配分モデルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 05750509
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 交通工学・国土計画
研究機関京都大学

研究代表者

内田 敬  京都大学, 工学部, 助手 (60203535)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード交通量配分 / 経路選択行動 / 実効旅行時間 / 知覚旅行時間 / 主観分布 / リスク対応行動 / セーフティマージン / 実証分析
研究概要

交通量配分モデルを利用者の交通行動をより詳細に再現するように拡張した。具体的には,旅行時間の確率変動を明示的に考慮し,ドライバーが旅行時間の変動に対処するために行なう交通行動を内包した配分モデルである。旅行時間が変動する場合,ドライバーは単に期待旅行時間の長短だけではなく,確実性も考慮にいれて走行経路を選択する。このことを,目的地への遅刻というリスクへの対応行動としてとらえ,リスク分析の立場から実効旅行時間という概念を導入してモデル化した。また,ドライバーは主観的な知識に基づいて行動決定することから,旅行時間変動に関する主観情報を明示的に考慮することによって,現実的な交通量配分モデルとしてリスク配分モデルを構築した。
リスク配分モデルの交通量配分モデルとしての特徴は,平均的な交通流による配分ではなく,旅行時間の変動を,確率変数として明示的に取り扱う点にある。そして利用者行動を,目的地への遅刻に対するリスクと時間費用のトレードオフから経路が選択されると仮定し(リスク利用者均衡配分),一方,交通管理者は経路交通量の関数である期待総費用を最小にするように,システム最適な経路交通量操作を行うと考える(リスクシステム最適配分)。これら行動規範の異なる2主体の相互作用として交通配分を2通りに定式化した。さらにドライバーの情報獲得過程を考慮するために,旅行時間変動を表す旅行時間分布に関して,客観分布と主観分布を区別した。これらのことより,リスク配分では,管理者の行動規範と位置づけられるリスクシステム最適配分と,ドライバーの主体的な行動の結果を記述するリスク利用者均衡配分の配分結果を比較することによって,ドライバーの有する主観情報の質について検討できる枠組みとなっている。本研究では,実効旅行時間モデルを実データでキャリブレーションして現象説明力の検証も行なった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Takashi Uchida: "Risk assignment:a new traffic assignment model considering the risk of travel time variation" Proc.of 12th ISTTT. 89-105 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 飯田恭敬: "リスク対応行動を考慮した道路網経路配分" 土木学会論文集. No.464. 63-72 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 飯田恭敬: "通勤ドライバーの出発時刻と経路の同時選択に関する行動分析" 交通工学. Vol.28,No.6. 11-20 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi