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汽水湖・中海の浚渫跡窪地に集積した浮泥の分解及び不活化

研究課題

研究課題/領域番号 05750524
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 土木環境システム
研究機関島根大学

研究代表者

秋葉 道宏  島根大学, 農学部, 講師 (00159336)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードbrackish lake / sediment / dredging / water content
研究概要

島根・鳥取両県にまたがる汽水湖中海の浚渫跡地では栄養塩類の溶出や青潮の発生等により水質汚濁の新たな発生源となっている。この原因として浚渫跡地内に集積した浮泥(底泥-海水境界層近傍に存在する底泥)が揚げられ、現在その処理・処分が重要な課題の一つである。
本年度は、浮泥の含水比、粒度、強熱減量及び色相等を測定し、また走査型電子顕微鏡(SEM)による浮泥の観察を行い、その基本的特性について検討した。
調査地点は中海米子湾彦名干拓沖の浚渫跡地(650×350、水深16m)及び比較として浚渫跡地外(水深8m)を選んだ。
浚渫跡地内の水質は水深4〜6mで塩分躍層が認められ、その躍層でDOが20%と急激に低下し、水深16mでは0%となった。浚渫跡地外では浚渫跡地内と同様に塩分躍層が認められたが、底層のDOは10%であった。浚跡地内の浮泥は含水比;約700%、強熱減量;約22%、平均粒径10u m、Eh;-170mVであり、これに対して浚渫跡地外の浮泥は含水比が約350%、強熱減量が約16%、平均粒径20u m、Eh;×20mVであった。また、色相は、浚渫跡地内では底泥表層から15cm、浚渫跡地外では約5cmまでが黒色を呈していた。SEMによる浮泥の観察結果から、浚渫跡地内の浮泥は珪藻のデトライタスで占められ、その優占種は中海で頻繁に発生する赤潮藻類のSkeletonema sp.であった。浚渫跡地外の浮泥は、珪藻のデトライタスの他鉱物粒子も多く見られた。これらの結果から、浚渫跡地内の浮泥は、浚渫跡地外と比較して平均粒経は小さく、強熱減量、含水比共に大きく、還元的状態が強いことがわかった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 秋葉道宏,他: "中海浚渫跡地に集積した浮泥の特性" 環境工学論文集. 30. 243-249 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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