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壁体材料の温度勾配による水分拡散係数の温度依存性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05750555
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 建築環境・設備
研究機関三重大学

研究代表者

寺島 貴根  三重大学, 工学部, 助手 (90217422)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード結露 / 多孔質材料 / 水分拡散係数 / 温度勾配 / 建築壁体 / 材料内水分挙動 / 熱・水分同時移動方程式
研究概要

建築壁体材料の、温度勾配による水分拡散係数の温度依存性を定量的に把握することを目的とする。そのため、温度勾配による水分拡散係数の測定実験を、同じ温度差で異なる温度帯を持つ2つの材料に対して行い、次に測定された拡散係数を用いて、結露再蒸発過程にある材料内の水分挙動の数値解析を行なった。建築壁体として用いられる多孔質材料を対象として、一定含水率を持つこれら試料を全面断湿した後、10℃〜40℃と40℃〜70℃という2種類の温度差を設けた。それぞれの実験において試料内部の含水率分布と温度分布の経時変化を測定した。含水率・温度分布が動的平衡状態になった時点の含水率・温度勾配測定値から温度勾配係数を算出し、2つの実験に対する温度勾配による水分拡散係数を求め、比較検討した。これら測定された水分拡散係数を用いて、それぞれの場合について、結露再蒸発過程にある試料の内部水分挙動を計算した。今回の実験では、平均温度が高い場合と低い場合に対する温度勾配による水分拡散係数の間の分布傾向には有意な差は見られず、従って水分拡散係数の温度による影響は少ないと思われる結果となった。そして、それから得られた水分拡散係数を用いた壁体内部水分挙動解析計算の結果も有意な差は見られなかった。しかし、今回の実験は、ある温度差における特定の状況下におけるものであり、他の温度差ではどういう結果になるか分からない。今後、今回の実験とは異なる温度差を付けた同様の実験を行い、今回の結果と比較検討することによってさらに温度依存性について検討していく必要がある。今回の結果のみを信用すれば、壁体内の水分挙動解析計算には、温度の絶対値の影響は考慮する必要がなく、それゆえ計算も簡略化でき、速く且つ正確な計算が出来ると言うことが出来る。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 寺島貴根、水畑雅行: "気泡コンクリート材料内の水分挙動について" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 1245-1246 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 寺島貴根、水畑雅行: "気泡コンクリート材料内の含水率分布について(その2)" 日本建築学会東海支部研究報告集. 第32号. 413-416 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 西出英紀、水畑雅行、寺島貴根: "結露・再蒸発過程解析における吸着熱の影響" 日本建築学会東海支部研究報告集. 第32号. 417-420 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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