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オ-ディトリアムにおける音響反射板の設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05750558
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 建築環境・設備
研究機関神戸大学

研究代表者

阪上 公博  神戸大学, 工学部, 助手 (90231331)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード音響反射板 / オ-ディトリアム / 音響設計 / 弾性板・膜 / 振動・音響連成問題 / 反射・吸音 / 背後構造
研究概要

本研究では,オ-ディトリアムにおける音響反射板の設計指針を得るため,これまで全く解かれていない,背後構造を持つ無限大弾性板の音響反射問題を,平面波入射の場合について理論的に解き,以下の知見を得た.
1.背後空気層・吸音層を有する板の反射・吸音問題について,本研究で得た理論解が,実測値と良好に一致することを確認した.理論解析結果から,背後層を持つ板の反射特性は,低周波数域に顕著なディップを持つことを示し,反射面として使用する場合には注意を要することを指摘した.また,板の諸定数や背後層厚,構成,層内の媒質によって,反射・吸音特性がどのように変化するかを明らかにした.
2.背後層とリブ(野縁)を有する板の場合,リブの効果によって低音域で反射率が上昇し,中高域に多くのディップを生じることが分かった.したがって,しばしば問題となる低音域での反射性を向上するには,リブが若干の効果を持つことを示した.また,反射特性に及ぼすパラメタの影響を明らかにした.
上記に加え,球面波が入射する場合の単一の無限大弾性板による反射音場を解析し,平面波入射に対する結果との比較により,音波の入射条件の違いによる影響について考察した.その結果,板の物性値等による影響は,平面波入射の場合と同様であることを示した.
また,関連する問題として,膜による音響反射問題についても理論的に解析し,薄く軽い膜でも,条件によっては反射板として利用可能であることを示した.また,反射板の材質を選択するための指標として,単一の無限大弾性板の反射率が低音域で0.5まで低下する周波数をカットオフ周波数と定義し,理論解を示すとともに計算図表を提案した.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Sakagami: "Acoustic Properties of an infinite elastic plate with a back cavity" ACUSTICA. 78. 288-295 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] K.Sakagami: "A note on the acoustic reflection by an infinite membrane" ACUSTICA. 80(予定)(未定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] K.Sakagami: "Acoustic reflection of an elastic plate with periodic ribs and a back cavity" Proc. Sabine Centennial Symp.,Cambridge, MA. (未定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 阪上公博: "弾性板の音響反射特性に関する研究" 神戸大学学位論文(私家版), 248 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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