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中国周荘鎮の農村の集落構成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05750577
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 都市計画・建築計画
研究機関東京理科大学

研究代表者

高岡 えり子  東京理科大学, 理工学部・建築学科, 助手 (70226736)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード中国 / 江南 / 農村 / 集落 / 婚姻 / 角
研究概要

周荘は鎮(町)と20の農漁村から成り立っている。本研究は、その中の1つの農村集落を中心に調査を行い、そこから特に解放(1949年)前後における集落内の構成および集落間の関係について考察したものである。
1.集落内の構成
(1)集落は4つの「角」と呼ばれるグループに分かれていた(村によっては「段」と呼ばれている)。
(2)集落内での婚姻状況を調べてみると、同じ角内での婚姻は避けられている。逆に同姓であっても他の角であれば婚姻が行われている。
(3)分家を行いながら集落は段々拡大しているが、分家の際には同じ「角」内に新しい家を建てるのが一般的である。これは土地が国有となった現在でも引き継がれている。
2.他集落との関係
他集落との婚姻関係を調べてみると、周荘内でもごく限られた集落(半径1.5km以内)としか継続的に婚姻関係を結んでいない。これは人的交流がごく限られていたことを示している。
まとめ
「角」(あるいは「段」)はどの自然集落にも3〜4程度あった。「角」が近親婚を避けるために機能していたことを考えると、各集落はもともと3〜4の親族を核として成立したと推測できる。この核となる親族が地主化し、それにいくつかの小作農が付随して発展したのが「角」と思われる。また、既往の研究ではしばしば、鎮を介して各集落の人々が盛んに交流していたように表現されているが、実際には農作物の売買や祭り等のために鎮を訪れる農民は鎮にごく近い集落の人々に限られており、調査対象地(鎮から8km離れている)のような集落では閉鎖的な生活が営まれていた。この閉鎖性が「角・段」という異なる名称を存続させたと思われる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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