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高効率熱電変換酸化物セラミックスのキャラクタリゼーション

研究課題

研究課題/領域番号 05750603
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 無機材料・物性
研究機関千葉大学

研究代表者

西山 伸  千葉大学, 工学部, 助手 (90241942)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード熱電変換 / 熱起電力 / ゼ-ベック係数 / 電気伝導度 / 遷移金属複酸化物 / La_2NiO_4焼結体 / 他元素置換 / 希土類スズ複酸化物
研究概要

本研究は、高温で使用可能な酸化物導電性材料を熱電変換材料として応用するための基礎的な研究である。まず、高温で使用可能なゼ-ベック係数の測定装置を製作し、次に、電気伝導度測定装置の改良を行った。それに伴い、ゼ-ベック係数測定用のソフトウエア開発と測定手法の確立を行い、いくつかの既知の複酸化物によってその信頼性を確認した。また、電気伝導度の自動測定のためのソフトウエア開発を行った。これらの装置を用いて、初めに、ランタンと銅を含む複酸化物のゼ-ベック係数と電気伝導度を測定した。その結果、これらの物質の高い熱電性能指数を確認し、さらに、銅イオンの位置に亜鉛イオンを一部置換することにより、高温における電気伝導度がより金属的になり、低温において半導体的になることを明らかにした。また、亜鉛イオンによりバレンス付近の電子構造が変化していることも明らかとなった。次に、ランタンとニツケルを含む酸化物(La_2Nio_4)に対して、電気的測定を行なった所、ゼ-ベック係数は10〜30muV/Kの程度であまり大きくはなく、温度上昇に伴って上昇する傾向にあることがわかった。また、電気伝導度の測定により500℃付近で金属-絶縁体転移を起こし,この温度はニツケルイオンの位置に亜鉛イオンを置換しても、変化しない事が分かった。さらに、新化合物(Ca,Ce)_2Sn_2O_7および(Sr,Ce)_2Sn_2O_7の電気伝導度とゼ-ベック係数を測定した結果、これらの化合物がn型の電気伝導を示し、キャリアの生成がCeイオンの価数によって支配されている事を見出した。現在,以上の測定結果を踏まえて、ランタンとコバルトの複酸化物、インジウムを含む複酸化物について、熱電変換性能指数を検討している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 西山伸、桜井修、篠崎和夫、水谷惟恭: "La_2Cu_<1-x>Zn_xO_<4+delta>の高温電気伝導" 日本セラミックス協会学術論文誌. 100. 187-190 (1992)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] N.Wakiya,S.Nishiyama,K.Shinozaki,N.Mizutani: "Electrical Condution of New Compounds Calcium Cerium Tin Oxide((Ca,Ce)_2SnO_7)and Strontium Cerium Tin Oxide((Sr,Ce)_7Sn_7O_7)with Pyrochlore Structure." Journal of Solid State Chemistry. 102. 349-353 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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