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ラマン分光法および中性子回折によるジルコニアセラミックスの相転移のその場観察

研究課題

研究課題/領域番号 05750607
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 無機材料・物性
研究機関東京工業大学

研究代表者

八島 正知  東京工業大学, 工業材料研究所, 助手 (00239740)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードジルコニア / セラミックス / 立方-正方相転移 / 中性子回析 / ラマン散乱 / 構造解析
研究概要

ZrO_2固溶体における立方-正方相転移にとって軸率c_F/a_Fよりもむしろ酸素の位置が重要である.本研究は酸素の散乱能が比較的大きな中性子線の回折とラマン散乱によりZrO_2-YO_<1.5>およびZrO_2-CeO_2固溶体における酸素変位を研究することを目的としている。
ZrO_2-YO_<1.5>系ではXRD測定により、組成X=10と12ではt′-ZrO_2のみ、X≧16でt″-ZrO_2またはc-ZrO_2のみ、X=14ではt′と(t″またはc)が共存した.酸素イオンが蛍石型構造の正規のサイトから変位するために生じる、蛍石型構造の112_F禁制反射(正方格子の102反射と等価)の積分強度はYO_<1.5>濃度の増加と共に減少した。X≦16の組成域では102反射が明確に観測されたが、X=18の試料では102反射が明確には検出されえなかった。酸素イオンのc軸方向の原子座標はYO_<1.5>濃度が増加すると共に大きくなった.即ち酸素イオンの変位量c(1/4-z)は減少した.また、ラマン散乱において立方相のスペクトルに対して特徴的な正方相のバンドはイットリアの濃度の増加と共に減少し、このバンドが消失する組成から立方-正方相境界を見積ることが出来ることを見いだした。ZrO_2-CeO_2系ではZrO_2-YO_<1.5>系と同様、酸素の原子座標がCeO_2の濃度と共に増加した。即ち、酸素の変位は小さくなった。XRDの結果ではCeO_2濃度が70モル%以上の組成域で軸率c/aが1に等しくなっている。従って、70-90モル%の組成域ではt″となっていると考えられる。また、CeO_2濃度が増加するにつれて101反射の半価幅はほとんど変化しないが、102反射の半価幅は増加した。これはドメインの大きさが減少することに起因すると考察された。高温でのラマン散乱により80モルの試料では400℃より高温で立方相に転移すると推定された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masatomo Yashima: "Determination of cubic-tetragcnal phase boundary in Zr_<1-x>YxO_2-x/2 solid solutions by Raman spectroscopy" Journal of Applied Physics. 74. 7603-7605 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Masatomo Yashima: "Raman scattering study in the ZrO_2-CeO_2 system" Journal of the American CeramicSociety. 77(印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Katsuya Ohtake: "Melt-quenching synthesis and Raman scattering study of ZrO_2-RO_<1.5>(R=Rare Earths) sdid solutions" Proceedings of the IU-MRS'93. (印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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