1.市販のガラスフィルター或はゾル・ゲル法で作製した多孔性ガラスをシラン・カップリング処理した後、グロー放電処理をし、ポリアクリル酸わグラフト化した。 2.シラン・カップリング処理によりガラス表面にアルキル基が生成されること、ポリアクリル酸グラフト化によりカルボキシル基が生成されることをESCA測定と1R測定により確認された。 3.また、シラン・カップリング処理により表面が疎水性になり、ポリアクリル酸グラフト化により親水性になることが接触角測定から明かになった。 このようにポリアクリル酸をグラフト化した複合材料は、酸性状態では水の透過量を高く、アルカリ性状態では低くした。これは、酸性状態では、ポリアクリル酸が疎水性となり、鎖が収縮した状態になり、材料の孔を広げるのに対し、アルカリ性では、伸びた状態になり孔径を狭くするためと考えられた。
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