• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

珪酸塩固体表面を用いた分子認識と新規吸着剤の開発への応用

研究課題

研究課題/領域番号 05750755
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関京都大学

研究代表者

水谷 義  京都大学, 工学部, 助手 (40229696)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードフィロ珪酸塩 / アンモニウム塩 / 層間化合物 / 溶媒和 / 選択性
研究概要

粘土鉱物に代表される層状珪酸塩と種々の生化学的に重要な分子との特異的な相互作用(分子認識)の可能性を調べるために、珪酸塩の表面の官能基およびその幾何学的配置に対応して相補的な構造のゲスト分子を種々合成して、天然に存在する珪酸塩の分子認識能力を評価した。まず、ジアンモニウム塩で、アンモニウム間の距離が異なるものを7つ合成した。モンモリロナイト、サポナイトの2つのフィロ珪酸塩に対する吸着を調べるために、いくつかの競争吸着を検討した。すなわち、懸濁状態(ゾル状態)のフィロ珪酸塩にジアンモニウム塩を添加することで層間化合物生成に伴う沈殿を生成させ、層間化合物にとりこまれるジアンモニウム塩の割合を測定した。この結果、まず、カルシウムイオンとの競争吸着においては、サポナイトでアンモニウム間の距離が大きいものほど強く吸着されるという傾向が認められた。ジアンモニウムイオン間の競争吸着実験では、水中ではよりアンモニウム間の距離の長いものが良く吸着するのに対して、有機溶媒中(ジメチルスルフオキシド、アセトニトリル)では、逆に、アンモニウム間の距離が短いものほど良く吸着することが判明した。このように、溶媒を変えることによって選択性が逆転することから、ゲスト分子の溶媒和エネルギーが選択性を決定する重要な因子となっていることを示した。また、格子エネルギーも選択性に寄与していることが示唆される実験結果も得られたが、ゲストデザインをさらに行って、格子エネルギーの重要性を確認する必要がある。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi