本申請者らは、アミド基を有するスピロピリドピランの合成、及びグアノシン誘導体に対する分子認識に基づいた構造変化と情報発信に成功している(図1)。 そこで本年度は、ヌクレオシドやヌクレオチドそのもの、およびオリゴヌクレオチド対して同様の機能の発現が可能な人工レセプターの設計と合成の検討を行った。以下に、具体的な成果を述べる。 1.ヌクレオシドの認識に必要であるリボフラノースに対する人工レセプターの設計と合成を検討した。 2.合成した人工リボフラノースレセプターの機能を評価した。 3.リボフラノースレセプターと核酸塩基レセプターの連結を検討した。 4.ジヌクレオチドに対して同様の機能発現の可能な二官能型レセプターの設計と合成を検討した。
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