研究概要 |
実用性の高い、アミンおよびアミノ酸の鏡像体選択的呈色試薬の開発を目的に、遷移金属イオンと発色団を含む光学活性遷移金属錯体を設計し、大環状光学活性配位子の合成に取りかかった。2,9-ジメチル-1,10-フェナントロリン(1)を出発物質とし、塩素化、エステル化、還元、塩素化、シアノ化を経て、2,9-ビスシアノメチル-1,10-フェナントロリン(2)を得た。今後、2を加水分解し塩素化して得られる酸塩化物を光学活性ジアミンと縮合させ、得られたアミドを還元することにより、光学活性大環状配位子を合成しようと考えている。
|