• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

船載型簡易波向き推定システムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05750821
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 船舶工学
研究機関東京商船大学

研究代表者

井関 俊夫  東京商船大学, 商船学部, 助教授 (70212959)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードベイズ型モデル / ABIC / 自己回帰モデル / 方向波スペクトル
研究概要

本研究の目的は、船体運動情報のみから実海面の方向波スペクトルを推定し、リアルタイムで波向きを表示する簡易システムを開発する事である。本システムを実現するために解決しなければならない問題の一つに追い波中の出会い周波数と波の絶対周波数との関係が三価関数となる問題がある。本年度においてはベイズ型モデルを用いた統計的手法によりこの問題の解決を試みた。さらに、本手法の実用性を検証するために本学附属練習船汐路丸を用いた実船実験を実施した。本研究によって得られた成果は以下のとおりである。
1.前年度の研究により、船体運動の応答振幅が微小な周波数において、方向波スペクトルの推定精度が極端に低下することが明らかにされていたが、ベイズ的モデル化において推定値自体にペナルティーを課すことによりこの傾向は改善された。
2.方向波スペクトルを推定する領域を出会い角および波周波数の2次元的領域に広げることにより、追い波中の問題を解決することが可能となり、船載式波高計を用いた実船実験データから波向きを推定することに成功し、目視観測結果と良好な一致を見た。
3.本年度購入した傾斜計は優れた性能を持つが、2軸方向の回転運動のみのセンサーであり、方向波スペクトルを推定するためにはデータが不足している。したがって、上下方向加速度等の運動を計測できるセンサーを追加する必要があると思われる。なお、本年度の実船実験では汐路丸搭載の加速度計のデータを併せて使用した。
今後解決すべき問題としては、推定法の改良によってコンピュータの計算時間ならびに必要とされる記憶容量が大幅に増加し、ノート型パソコンでは実用的計算法とはいえない点が挙げられる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 井関 俊夫: "船体運動データを用いた方向波スペクトラムのBayes推定" 日本造船学会運動性能研究委員会資料. SK33-4. (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Tosio Iseki: "Study on a Simple Guidance System for Heavy Operation" 8th Congress of IAIN Beijing, China. (9月発表予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi