• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

C型肝炎ウイルスプロテアーゼの発見とその性質の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05760061
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関東京大学

研究代表者

門倉 広  東京大学, 農学部, 助手 (70224558)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードC型肝炎ウイルス / プロテアーゼ
研究概要

C型肝炎の原因となるC型肝炎ウイルスは、10kbの+鎖RNAウイルスで1つの読み枠から1つの前駆体タンパク質が翻訳されたあと切断を受けて粒子形成に必要な各タンパク質がつくられる。この過程にウイルス自身のプロテアーゼ活性が必須であり、その特異的な阻害剤は治療にきわめて効果的であると期待される。本研究では、C型肝炎ウイルスプロテアーゼの酵素としての性質特にその必須領域、活性残基および基質特異性を明らかにする目的で以下の実験をおこなった。C型肝炎ウイルスと近縁のフラビウイルスではNS3領域のN末端1/3の領域にNS2、NS3間を切断するプロテアーゼ活性が存在することが確認されている。C型肝炎ウイルスの場合にもNS3領域のN末端1/3にキモトリプシン型プロテアーゼと相同性の高い部位が存在しNS2、NS3間には切断点と予想される2個の塩基性アミノ酸と側鎖の小さなアミノ酸残基からなる配列が存在している。そこでウイルスプロテアーゼ活性を検出する目的でNS2、NS3領域をウサギ網状赤血球ライセ-トをもちいた無細胞翻訳系で発現を試みた。また同領域をグルタチオン S-トランスフェラーゼとの融合タンパク質として大腸菌での発現も試みた。その結果いずれの系においても分子量から目的の遺伝子産物と判断できるタンパク質の発現には成功した。しかしフラビウイルスの場合にみられるようなプロテアーゼ活性は今回用いた領域では検出できなかった。宿主シグナルペプチダーゼの関与も考えミクロゾーム画分を加え反応を行ったが切断は見られなかった。現在、用いている領域ではプロテアーゼ活性に不十分であると考え、より広い領域について発現をおこなっている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi