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ダイズの病害抵抗性発現物質シリンゴリド類の工学活性体合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 05760090
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物生産化学・応用有機化学
研究機関茨城大学

研究代表者

桑原 重文  茨城大学, 農学部, 助手 (30170145)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードシリンゴリド / エリシター / ダイズ疫病菌
研究概要

シリンゴリド類のうち、結晶性が良いとされたシリンゴリド2について合成研究を行った。D-酒石酸ジエチルの二つの水酸基をベンジルオキシメチル基で保護し、エステル基を還元してジオールとした。水酸基の一つをTBSで保護した後、残った水酸基を酸化してアルデヒドを得た。これにエトキシエチル基で保護したトリブチルスタニルメタノールとブチルリチウムから調整したヒドロキシメチルアニオン等価体を付加し、生成したアルコールを酸化してケトンとした。エトキシエチル保護基をPPTSではずした後、別途調整した3-オキソデカン酸とDCC法により縮合させて、シリンゴリド2の合成に必要なすべての炭素骨格を組み上げた。次に分子内におけるクネフェナ-ゲル縮合によりalpha、beta-不飽和五員環ラクトンの調整を行った。種々の条件を検討した結果、ヘキサン-酢酸エチル中でシリカゲルと共に数時間撹拌するだけで70%程度の収率で生成することがわかった。次にBOM保護基を加水素分解によりはずそうとしたが二重結合が先に酸化されてしまったため、過塩素酸水溶液-THFで処理することにより二つのBOM基とTBS基を同時にはずして、環化をおこさせシリンゴリド2を得ることを試みた。粗成生物のNMRスペクトルにより、シリンゴリド2の生成を確認することができた。しかし得られた量は痕跡程度であり、再現性も良くなかった。現在BOM基を、酸によりはずれやすいアセトナドに変え、より温和な条件により脱保護、環化反応を行うべく検討中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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