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オオムギ渦赤神力における矮性発見機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05760092
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物生産化学・応用有機化学
研究機関宇都宮大学

研究代表者

本多 一郎  宇都宮大学, 農学部, 講師 (00241852)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードオオムギ / 矮性 / 渦赤神力 / ジベレリン / オ-チシン / アプシジン酸 / サイトカイニン
研究概要

本研究は、西日本を中心に広く栽培されているオオムギ矮性種である渦赤神力(uzu)の矮性に対する各種植物ホルモンの関与について、詳細かつ多面的に検討したものである。
まずuzuならびuzuと矮性以外の形質の等しい正常型の並赤神力(nomal)の植物ホルモンに対する反応性を検討した。ジベレリン(GA)、オーキシン(IAA)、アプシジン酸(ABA)、およびサイトカイニン(CK)、またそれらの生合成阻害剤に対する反応性はuzuとnomalの間で同程度であり、両者の間にこれら植物ホルモンに対する反応性の差は認められなかった。
次に、各種植物ホルモンの内生量の検討を行った。明条件下での生長曲線の観察を行ったところ、播種後96時間付近でuzu、nomalとも生長極大を示し、生長速度差も顕著であったことから、これらを試料とした。暗条件下で栽培されたオオムギ幼葉鞘をもちいた研究により、uzuの矮性にIAA内生量が関連していることが報告されていることから、IAA内生量については特に詳細に検討を行ったが、両者のIAA内生量に顕著な差は認められなかった。また暗条件下生育の幼葉鞘においては、uzuのIAA内生量がnomalのそれより低いことを追試によって確認した。以上の結果より、実際の自然光条件下で、生活環を通して発見しているuzuの矮性を内生IAA量で説明することは困難であることが判明した。またその他のホルモン(GA、ABA、CK)いずれにおいても、両者間でその内生量に顕着な差は認められなかった。
本研究によって、uzuの矮性に内生IAA量が関わるのは、暗条件下の幼葉鞘という限られた条件下のみであることが判明した。また、現在のところuzuの矮性発見機構を解明するには至っていない。
なお本内容については、日本農芸化学会94年度大会において、93年度大会の第1報につづき第2報として発表を予定している。また雑誌論文として投稿を予定している。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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