• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ラットインスリン様成長因子I遺伝子3'非翻訳領域の構造・機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05760105
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関東京大学

研究代表者

竹中 麻子  東京大学, 農学部, 助手 (40231401)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードNorthern blot分析 / RNase protection assay / インスリン様成長因子I遺伝子 / polyA付加シグナル
研究概要

IGF-I遺伝子の転写は、5'上流領域のエクソン1あるいはエクソン2に存在するいずれかの転写開始点を利用する、3'下流領域のエクソン6に点在する異なるpolyA付加シグナルを選択的に利用するなど様々に制御され、複数種のmRNAが生成することが知られている。本研究では、従来のNorthern blot分析に加え、感度および定量性の優れたRNase protection assayを用いて、タンパク質栄養条件に応答したIGF-ImRNA生成機構を詳細に検討することを目的とした。まず、3'下流領域のpolyA付加シグナルの利用状態を詳細に追跡するため、IGF-I coding regionを含むcDNAおよび最初のpolyA付加シグナル直後の3'下流領域の塩基配列を持つオリゴヌクレオチドをプローブとして、ラット肝臓のRNAを用いてNorthern blot分析を行なった。その結果、cDNAを用いた場合には、0.8-1.2kbのbroadなバンドおよび2.0,3.6,4.0,7.4kbの複数種の転写産物が観察されたが、オリゴヌクレオチドを用いた場合には、0.8-1.2kbのバンドのみが検出されなかった。この結果は、0.8-1.2kbのIGF-mRNAは最初のpolyA付加シグナルを利用して生成し、したがって主にIGF-ImRNAの長さは3'非翻訳領域の長さにより決まっていることを示している。続いて、タンパク質栄養条件の異なるラット肝臓におけるIGF-ImRNA量をNorthern blot分析により測定したところ、タンパク質栄養状態の悪化により特に7.4kbのIGF-ImRNAの減少が著しいことが明らかとなった。我々の他の結果も併せると、タンパク質栄養状態は主に長いIGF-ImRNAの安定性に大きく影響していると考えられた。さらに、エクソン6に10箇所程度存在するpolyA付加シグナルをそれぞれ含むcDNA断片をPCRにより調製することに成功したので、現在、RNase protection assayによる定量的な解析を行なっている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi