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北洋材輸入・消費構造の現状と米材・国産材との競合関係の変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05760117
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関北海道大学

研究代表者

柿澤 宏昭  北海道大学, 農学部, 助教授 (90169384)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード北洋材 / 木材市場 / 北洋材製材業 / 合板産業
研究概要

1.ロシアにおける経済的混乱から北洋材輸入は1986年以来減少を続け、92年には86年の2/3程度まで落ち込んだ。しかし、経済の自由化が進み国内需給構造が変化したことから93年には一転して増加した。
2.北洋材丸太製材はかつては全国的に行われていたが、ロシア側の供給体制がずさんであることもあって、多くの地域でロシア材離れが起こり、現在では、輸送距離が短く運賃が安い日本海沿岸を中心とした地域に縮小してきている。また、その消費も小割材に限定・定着した。
3.北洋材輸入には材質悪化・入荷量不安定という問題があり、これへの対応を迫られ加工・流通構造は変化してきている。まず、北洋材問屋では上記のような問題から問屋業務が成り立たなくなってきており、自ら製材業へ進出したり、ロシアの合弁会社への設立するなどの動きを示している。また、製材業では米材を導入したり、乾燥施設の導入、集成材など高次加工工場の建設、業務の多角化などを行う等の動きがみられている。
4.これまで、米加材に大きく押されてきたロシア材であったが、米国の環境保護運動による木材輸出力低下・材価の高騰により、ロシア材の見直しが進んでいる。一方、円高が進んだことから北欧材の輸入が開始され、ロシア材の新たな競争相手となっている。
5.合板産業において原料の広葉樹から針葉樹への転換が進んでおり、ロシア材が新たな原料として注目されている。米材・ニュージ-材が競合関係にある。
6.米材・熱帯材の供給制限から木材産業は原料の多様化を進めており、ロシア材の需要拡大が見込めるが、ロシアの供給体制が十分整備されていないことが大きなネックとなっている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 全国北洋材協同組合連合会: "北洋材需要実態調査" 全国北洋材協同組合連合会, 91 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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