• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヒノキ林における細根研究への土壌微細形態学的方法の適用

研究課題

研究課題/領域番号 05760128
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関京都府立大学

研究代表者

糟谷 信彦  京都府立大学, 農学部, 助手 (10244576)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード細根動態 / 土壌微細形態学 / 土壌薄片 / ヒノキ林 / 吸収根
研究概要

従来から森林生態系において、細根の生産量は純一次生産量の中で高い割合を占めている可能性があることが指摘されてきている。しかしながら、その方法はいずれも間接的であるため、未だ確実なものとは認められていない。本研究では細根動態の研究に土壌微細形態学的方法を用いることの可能性をさぐる目的で行われた。調査地は、京都市北部にある約120年生天然生ヒノキ林で、サンプリングを1993年10月に行った。採取した10個の土壌ブロックのサイズは、縦5cm横7cm,高さはA0層の厚さで、これをポリエチレングリコールで固めて、地面に垂直な切片をつくり、メチレンブルーで染色した。この土壌薄片上の細根断面を顕微鏡で観察することによって、細根断面を以下の6つ即ち、1)肥大成長を示す根 2)中心柱も皮層も青く染色される吸収根 3)皮層のスベリン化により中心柱の一部が分解して消失している吸収根 6)さらに分解が進んで表皮と内皮だけが残った吸収根、にタイプ分けした。肥大成長を示すタイプ1が全体に占める割合は1.7%で非常に少なかった。タイプ2・3・4・5は20%前後で、タイプ6は約15%であった。垂直分布を調べると、土壌表層から下に向かって、代謝が活発と考えられるタイプ2が斬減し、代わりにタイプ3あるいは5が増加している傾向が認められた。つまり土壌有機物層の特に表層部分で根の回転が盛んであることが示唆された。今後このようなサンプリングを経時的に行えば、林木の細根が非撹乱土壌中でどのような季節的変化をしているかがわかるであろう。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 糟谷信彦・武田博清・斉藤秀樹: "細根動態研究への土壌微細形態学的方法の応用 -ヒノキ林における事例-" 日本林学会大会論文集. 105号(発表予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi