マダケおよびモウソウチクの表面の接着性能の改善に関して、以下のような研究を実施した。 マダケおよびモウソウチクの表皮面および髄腔表面に対して、サンドブラスト処理を施し、接着性能に及ぼす影響について検討した。接着剤にはフェノール樹脂接着材およびイソシアネート系樹脂接着剤を用いた。また、接着試験の際には比較のために、竹片をスライスする事によって得られる表面についても試験を行った。 その結果、イソシアネート系樹脂接着剤の場合、無処理の表皮面についてもある程度の接着力を示したため、サンドブラスト処理による接着力向上の効果はそれほど大きくなかったが、フェノール樹脂接着剤については、無処理の表皮面ではマダケ、モウソウチク共に接着できなかったが、サンドブラスト処理を施すことにより十分な接着強度を得ることができた。 また、髄腔表面についてもサンドブラスト処理を施すことにより、その接着強度は著しく向上した。 竹破率の評価に画像処理の手法を用いることは、精度の向上と再現性の向上が予測されたが、試料によっては困難な場合があると考えられる。
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