• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

魚類の性の可塑性に関する内分泌学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05760147
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

小林 牧人  東京大学, 農学部, 助手 (30183809)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード性行動 / 生殖腺刺激ホルモン / 魚類 / ステロイドホルモン
研究概要

申請者はこれまでにキンギョにおいて雌雄に特異的な(1)性行動および(2)生殖腺刺激ホルモン(GTH)分泌パターンを明らかにしてきた。本研究では、雌にキンギョの主要な雄性ホルモンである11-ケトテストステロンを投与し、雄の性質が誘起されるか、またその場合、雌本来の性質が維持されるかどうか調べ、性的可塑性について検討した。
1. 雌に11-ケトテストステロンを投与することにより、雄の性行動が誘起された。またこの雄の性行動の誘起された雌は、その後の雌の性行動を正常に行なうことが明らかとなった。
2. 雄では排卵雌からのフェロモンによりGTHの大量分泌(GTHサージ)が起こるが、通常雌は排卵雌からのフェロモンには反応しない。しかし11-ケトテストステロンを投与することにより、雌がこのフェロモンに反応し、雄型のGTHサージを示すようになった。またこの11-ケトテストステロンを投与された雌は、成熟・排卵が可能であり、雌本来のGTH分泌パターンである雌型の排卵GTHサージを示した。
以上の結果より、キンギョの雌では、一度雌として成熟した後でも、雄性ホルモンにより、雄の性質の発現が可能であること、またその場合雌としての性質は失われず、維持されることが明らかとなった。これらの結果は、性転換しないキンギョにおいても、性転換魚同様、性の可塑性を持っていることを示唆する。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi