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家畜における高精度分染法による染色体分析

研究課題

研究課題/領域番号 05760215
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関北海道大学

研究代表者

菱沼 貢  北海道大学, 獣医学部, 助手 (30183578)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード染色体 / 高精度分染法 / エチジウムブロマイド / ウシ リンパ球 / イヌ 乳腺腫瘍
研究概要

1.高精度染色体分染法を確立する目的で、ウシの血液(リンパ球)を用いて、エチジウムブロマイドによる染色体凝集抑制法の条件を検討した。子ウシ血清とPHAを含むRPMI-1640培地で血液を70時間培養した後、0、2、5、10および20mug/mlエチジウムブロマイドを添加して2時間培養を行った結果、細胞分裂指数は0〜10mug/mlで変化がみられなかった。20mug/mlでは、細胞分裂指数が著しく増加した。10mug/mlエチジウムブロマイドを添加して、2、4および6時間処理した結果、細胞分裂指数に変化は認められなかったが、処理時間の延長に伴って、異常な形態を示す染色体像が増加する傾向が得られた。従って、通常使用する濃度(10mug/ml)では、エチジウムブロマイドはウシのリンパ球に対して細胞分裂の抑制を示さないことが判明した。今後は、コルセミドとの併用方法を検討する計画である。
バンド数の増加と命名法の関係を明らかにすることを目的とした、バンドの総数による染色体像の段階化は、現在検討中である。
腫瘍に特異的な染色体異常を検出する目的で、イヌの乳腺腫瘍の組織培養を実施した。その結果、36例中27例(75%)で染色体検査が可能であり、3例で染色体異常(異数性)が観察された。乳腺腫瘍細胞に高精度染色体分染法を応用する目的で、エチジウムブロマイドを培養液に添加したところ、細胞分裂像がほとんどみられなくなったため、染色体分析は不可能であった。今後、さらに培養方法の検討・改善が必要と考えられた。また、現在、採取した乳腺腫瘍組織の病理学的検査を実施中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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