1.ヤツメウナギ光受容細胞外節に特異的に接合する抗体の作製 1)長および短光受容細胞の外節に結合する抗体2種(H16、B11)について、比較組織学的研究をまとめ総説を発表した〔業績1〕。 2)新たに長細胞の外節にのみ結合する抗体1種(L31)と短細胞の外節にのみ結合する抗体1種(S70)をクローン化することに成功し、それらの比較組織学的性状について報告した〔業績2〕。 2.連続切片法によるヤツメウナギ松果上皮の立体配置と光受容細胞の分化・分布の研究 上述の4抗体の性質を利用して、同種松果体の光受容細胞の性質の分布を調査し、いわゆる眼外光受容細胞の分化の問題と網膜細胞の関係を考察することとした。とくに松果体と網膜を同時かつ完全な組織構造として固定するため、経腹側大動脈還流固定法を改良し、定量的分析に耐える標本作製を目指して研究中である。
|