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ゴルジ装置の形態と機能の動的変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770018
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関北里大学

研究代表者

玉木 英明  北里大学, 医学部, 講師 (30155246)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードゴルジ装置 / ブレフェルジンA / オカダ酸 / 免疫電顕細胞化学 / モノクロナール抗体 / 選別輸送 / カテプシンD / トランスゴルジネットワーク
研究概要

腺細胞ゴルジ装置を中心とした物資の流れという機能的な面に注目し、形態との関連を以下のように検討した。
1.【ゴルジ装置に関連する標識法の確立】
(1)免疫電顕法の改良として,還元オスミウムで後固定した組織をLR-White樹脂に包埋する手法を確立した。この方法は従来の包埋後染色法の最大の欠点であった構造の保存性を著しく改善したもので,抗原の失活も少なく,ゴルジ装置の形態,機能の追跡に非常に適したものである。この方法については第49回電顕学会にて発表し,The Journal of Histochemistry and Cytochemistry にTechnical Noteとして投稿中である。
(2)上の方法を応用して,筆者が調整したGF-1抗体の反応を検定したところ,この抗体が外分泌腺細胞のゴルジ装置の成熟面,濃縮空胞,トランスゴルジネットワークを標識するものであることが明瞭に示された。
2.【ゴルジ装置の変化に伴う機能動態の検討】
(1)Brefeldin A(BFA)やオカダ酸の作用でゴルジ層板が著しく退縮し,薬剤の除去とともに回復する過程について,上の高品位免疫電顕法を用いて精査した。GF-1抗体の反応は,BFA やオカダ酸の作用下での退縮したゴルジ成分の追跡および層板回復過程の解析に非常に有用であった。
上の層板退縮及び回復過程において,ゴルジ装置の選別機構に異常が生ずることが判明した。ゴルジ装置に留まるべきGF-1抗原,ライソゾーム系に分配されるべきカテプシンDが,分泌顆粒に異常に分配されることが,免疫電顕により証明された。ゴルジ層板の構造変化に伴いその機能にも変化が生じたことが示されている。この成果は第98回解剖学会にて一部発表し,第99回同会にて発表予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 玉木英明: "コンピューターグラフィックスによる立体再構築法-Cosmozone 2SA使用の実際-" 細胞. 25. 481-484 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 山科 正平: "唾液腺の粘液分泌細胞" 細胞. 25. 200-204 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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