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表皮基底膜形成過程における表皮と基底膜との接着機構に関する免疫組織化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770019
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関杏林大学

研究代表者

秋元 義弘  杏林大学, 医学部, 講師 (60184115)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードニワトリ胚 / 真皮 / 内在性beta-ガラクトシド結合性レクチン / 免疫組織化学 / Vitamin A / 基底膜 / 細胞外マトリックス
研究概要

脊椎動物に広く存在する内在性beta-ガラクトシド結合性レクチンは、ニワトリでは、2種類(分子量14kDおよび16kD)の存在が確認されている。これらのレクチンは真皮に多量に存在しているが、その機能および局在についてはよく分かっていない。今回、14kDおよび16kDレクチンのニワトリ胚真皮における局在を基底膜形成過程との関係に注目してin vivo並びにin vitro系を用いて組織化学的に比較検討した。
光顕的に観察すると、in ovo系において、16kレクチンは8、10、13日胚の真皮で強く発現していたのに対し、15、17日胚真皮では発現が減少し、20日胚になるとほとんど認められなかった。一方、14kレクチンは13日胚まで発現は微弱であり、角化が完了する17日胚以降強い発現が認められた。このように、16kレクチンの方が発生のより早い時期に出現し、14kレクチンの発現が遅れることが組織化学的に判明した。in vitro系では、ハイドロコーチゾンによる角化、或いはレチノールによる粘液化性をそれぞれ惹起した皮膚のいずれにおいても、真皮にイソレクチンの発現が2種類とも観察された。電顕的には基底膜、細胞外基質、一部の線維芽細胞の細胞質と核に陽性反応が見られた。
以上のように、2種類のイソレクチンは発生の時期によって使い分けが行われており、さらにその発現が角化過程や粘液化性と密接に関係することが示唆された。既に報告したように、表皮と真皮との再結合実験では基底膜構成成分のうちラミニンとフィブロネクチンに対する反応がまず表皮基底細胞の基底面下に沿って斑点状に出現し、その後、IV型-コラーゲン、テネイシンに対する反応が同様に現れ、最終的にこれらの基底膜構成成分の反応は次第に連続になっていくことが明かとなっている。この基底膜形成過程において16kDレクチンは真皮の線維芽細胞において産生され、14kDレクチンより早い時期から基底膜の形成に預かることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshihiro Akimoto: "Arborizing tahascm network under the rapidly prol,Serating epitheliom of Epulis-roply" Jouvnal of Histochemistry and Cytochemistry. 41. 1718- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshihi Akimoto: "Secretien of ndogenous 16kDbeta-galaotcside-binding lectin from Vitamin A-pretieated ohick embryonic cultured skin" Experimental Cell Research. 205. 251-260 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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