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アネキシンXIの核内移行機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 05770076
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関名古屋大学

研究代表者

水谷 顕洋  名古屋大学, 医学部, 助手 (30242861)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアネキシンXI / 核移行 / リン酸化 / src癌遺伝子
研究概要

アネキシンXIの細胞核内移行機構解明の上で、src癌遺伝子によってトランスフォームされたラット線維芽細胞(SR-3Y1)に於いてその細胞内局在がどのように変化するかを検討した。
アネキシンXIはSR-3Y1細胞内においては、その約14%が燐酸化を受けており、燐酸化アミノ酸はSer,及び、Thr残基であった。[^<32>P]正燐酸、[^<35>S]メチオニンで標識した細胞を粗核画分、細胞質画分、粗膜画分に分画し、それぞれの画分中からアネキシンXIを免疫沈降したところ、燐酸化アネキシンXIは、非隣酸化アネキシンXIとは異なり、細胞質画分に回収された。また、燐酸化アネキシンXIはPSヴェジクルとカルシウム存在下でも、結合しないことが判明した。アネキシンXI燐酸化酵素を同定するために、src癌遺伝子産物チロシンキナーゼの下流で活性化されているMAPキナーゼによるin vitroでの燐酸化を検討したところ、アネキシンXIはMAPキナーゼによって燐酸化されるものの、燐酸化アネキシンXIはやはり、PSヴェジクルとカルシウム依存的に結合し、その燐酸化ペプチドマップは、SR-3Y1細胞内で燐酸化されたアネキシンXIのそれとは明らかに異なるものであった。
以上の結果から、アネキシンXIの細胞内核移行は、アネキシンXIの燐酸化によって制御されており、細胞の悪性化に何等かの関与をしている可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Tokumitsu et al.: "Calcyclin-binding site located on the NH_2-terminal domain of rabbit CAP-50(annexin XI):Functional expression of CAP-50 in E.Coli." Arch.Biochem.Biophys.303. 302-306 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] A.Mizutani et al.: "Phosphorylation of annexin XI(CAP-50)in SR 3Y1 cells." J.Biol.Chem.268. 15517-15522 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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