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糖転移酵素GlcNAc transferaseVの発現調節機構とその意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05770078
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関大阪大学

研究代表者

西河 淳  大阪大学, 医学部, 助手 (30218127)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードN‐アセチルグルコサミン転移酵系V / 糖タンパク質 / 糖鎮 / クローニング / 糖転移酵素 / 染色体マッピング
研究概要

N‐アセチルグルコサミン転移酵素V(GnT‐V)は糖タンパク質アスパラギン結合型糖鎖合成を触媒する酵素の1つであり、種々の癌で活性化され、細胞表面の糖鎖癌性変化に関わると考えられている。特に、GnT‐Vの形成する枝分かれ構造をもつ糖鎖の出現は癌転移能との深い関連が明らかになっている。既に、我々はGnT‐Vをヒト肺癌細胞種細胞株QGから精製することに成功している。そこで、本年度、我々は、精製したヒトGnT‐Vの部分アミノ酸配列の情報をもとにcDNAクローニングを行った。その結果、ヒトGnT‐Vは741アミノ酸から成り、最近、他のグループから報告されたラットGnT‐Vとの比較から核酸レベルで88%、アミノ酸レベルで97%のホモジ-があることが明らかになった。GnT‐Vは、これまで報告されている他の糖転移酵素同様、N未端側に膜貫通領域と思われる疎水性アミノ酸に富む部分をもつII型膜結合タンパク質であろうと予想されている。GnT‐Vには6ヶ所のアスパラギン結合型糖鎖付加サイとがあり、このサイトは、ヒト、ラット間で保存されている。また、他のN‐アセチルグルコサミン転移酵素も含め、これまで報告されているタンパク質とのアミノ酸レベルでのホモロジーは認められない。さらに、我々は、GnT‐V遺伝子のクローニングにも成功した。そこで、得られた遺伝子を用いてGnT‐Vの染色体マッピングを行ったところ、ヒトGnT‐Vは染色体2q21に局在するsingle copy geneであることが明らかになった。現在、GnT‐V遺伝子構造の解析中であるが、これまでわかっているだけで、GnT‐V遺伝子は80Kbp以上に及び、少なくとも11以上のエクソンより成ることが明らかになっている。今後、5'、プロモーター領域な解析と、GnT‐V遺伝子発現機構の解明を引き続き行っていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.Gu: "Purification and characterization of UDP‐N‐acetylglucosamine:alpha‐6‐D‐mannoside beta1‐6N‐acetylglucosaminy ltransferase (N‐acetylglucosaminyltransferaseV)from a human lung cance cell line." J.Biochem.113. 614-619 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Ihara: "cDNA cloning,expression,and chromosomal localization of human N‐acetylglucosaminyltransferase III(GnT‐III)." J.Biochem.113. 692-698 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] E.Miyoshi: "N‐Acetylglucosaminyltransferase III and V messenger RNA levels in LEC rats during hepatocarcinogenesis." Cancer Res.53. 3899-3902 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] H.Saito: "cDNA cloning and chromosomal mapping of human N‐acetylglucosaminyltransferase V." Biochem.Biophys.Res.Commun.198. 318-327 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] E.Miyoshi: "Selective suppression of N‐acetylglucosaminyltransferase III activity in a human hepatoblastoma cell line transfected with hepatitis B virus." Cancer Res.54. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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