研究課題/領域番号 |
05770079
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
浅岡 良則 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 助教授 (20222565)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 細胞内情報伝達機構 / プロテインキナーゼC / ホスホリパーゼA_2 / 不飽和脂肪酸 / リゾコリンリン脂質 |
研究概要 |
イノシトールリン脂質の加水分解反応が細胞の情報伝達に果している役割はすでに確立されているが、細胞膜では同時にコリンリン脂質も分解され、細胞情報の伝達に関与する可能性を検討した。 受容体刺激に連動する細胞膜イノシリン脂質加水分解反応と並行して細胞膜コリンリン脂質もホスホリパーゼA_2により加水分解をうけ、不飽和脂肪酸とリゾコリンリン脂質に分解される。この不飽和脂肪酸とリゾコリンリン脂質がイノシトールリン脂質等の加水分解廃物であるジグリセリドの作用を増強し、PKCの活性化を増幅させ、細胞応答に関与することが血小板の放出反応、T-リンパ球の活性化、HL-60細胞の分化現象で明らかにした。さらにこのホスホリパーゼA_2反応により産出される不飽和脂肪酸は、アラキドン酸のみならず、オレイン酸、リノール酸など極めて多彩であり、その活性調節にはチロジンキナーゼ、プロテインキナーゼC,GTP結合蛋白質が密接に関与することが明らかになりつつある。
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