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ヒト悪性黒色腫における細胞外マトリックス変化と増殖因子との関連についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770116
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大橋 健一  東京医科歯科大学, 医学部・附属病院病理部, 助手 (40231203)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード悪性黒色腫 / 細胞外マトリックス / 血管新生 / マトリックスメタロプロテアーゼ / bFGF
研究概要

悪性黒色腫の浸潤、進展の過程における、癌周囲の細胞外マトリックスの変化、血管新生の程度、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の発現、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)の発現を悪性黒色腫切除材料(皮膚原発:24例、粘膜原発:55例)、培養細胞株(HMV-I)を用いて検索した。
1.4型コラーゲン、ラミニン、ヘパラン硫酸等の免疫染色を行って検討したところ、腫瘍浸潤部の細胞外マトリックス成分の増加は皮膚原発のものでは75%で明瞭であったのに対し、粘膜原発のものでは80%の症例で不明瞭であった。
2.血管新生の程度を第八因子の免疫染色、レクチン染色を用いて単位面積あたりで測定すると、粘膜原発のものでは平均38.0/mm2であったのに対し、皮膚原発のものでは25.7と低く、細胞外マトリックスの発達の程度とは逆相関を示した。
3.MMP、その阻害因子のTIMPの発現については、各因子に対するモノクローナル抗体を用いた免疫染色を行い検討した。MMP-1,3は主として癌浸潤部周囲の間葉系細胞に、一部新生血管に、NMP-9、TIMP-1,2は癌浸潤部周囲の新生血管にそれぞれ発現しており、いずれも粘膜原発のもので発現が強い傾向があった。
4.bFGFの発現はモノクローナル抗体を用いた免疫染色を行い検討した。培養細胞にはbFGFの発現は認められたが、組織では腫瘍細胞自体における発現はほとんど認められず、癌浸潤部のマトリックス増生部に一致して発現が認められた。
腫瘍細胞自体のbFGFの産生については、さらに_mRNAを用いたin situ hybridizationによって確かめる必要がある。増殖因子とマトリックス、血管新生の関係はヒト組織を用いてさらに検討する必要がある。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 大橋健一、根本哲生、春日孟: "粘膜原発悪性黒色腫の細胞学的特徴およびその浸潤様式について" 日本癌学会総会記事. 52. 524- (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Ohashi, T.Nemoto, T.Kasuga: "Cytological and histological features of mucosal maliguant melanoma" Pigment cell research. 6. 320- (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 大橋健一、春日孟: "腫瘍鑑別診断アトラス 色素細胞性腫瘍、頭頸部の悪性黒色腫" 中島孝、石原和之 編集、文光堂、東京, 4 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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