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肝内結石症に合併する肝内胆管癌の発生の進展に関する免疫組織化学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 05770118
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関金沢大学

研究代表者

佐々木 素子  金沢大学, 医学部, 助手 (70225895)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード肝内結石症 / 肝内胆管癌 / 免疫組織化学 / ムチンコア蛋白
研究概要

1.材料と方法:肝内結石症46例,内訳は,肝内胆管癌合併症16例,前癌性病変合併例15例,癌や前癌性病変非合併例15例.11例の正常剖検肝を対照として用いた.ホルマリン固定パラフィン包理切片上で,免疫組織化学(StreptABC法)を行った.今回は,乳腺型ムチンコア蛋白(モノクローナル抗体DF3を使用),粘液糖蛋白関連糖鎖としてシリアルTn,Tn,T抗原(Dako社)の検討を行った.
2.乳腺型ムチンコア蛋白の発現:肝内結石症に合併した肝内胆管癌では56%の症例で発現を認めた.前癌性病変では27%の症例で部分的に発現を認めた.非合併例の胆内胆管では,47%k症例で,ごく一部に弱い発現を認めた.また,対照正常肝では,9%の症例で肝内肝管のごく一部に発現を認めた.乳腺型ムチンコア蛋白の発現局在は,細胞膜や胞体内びまん性の発現を22%の癌症例で認めたが,その他の癌,前癌性病変,肝内胆管における発現は全て,管腔縁に限局していた.
3.シリアルTn,Tn,T抗原の発現:肝内胆管癌では,それぞれの発現は91%,100%,73%と高率で,管腔縁や胞体内びまん性の発現を認めた.同様の発現は,前癌性病変では,29%,33%,5%,非合併例の肝内胆管では,7%,0%,14%であった.
4.今後の研究の展開:肝内結石症に合併した肝内胆管癌では,乳腺型ムチンコア蛋白の発現が,通常の肝内胆管癌(発現率96%)よりやや低いことが明らかとなった.これらの症例では,他の型のムチンコア蛋白が発現されている可能性も考えられ,今後,他の型のムチンコア蛋白を認識するモノクローナル抗体を入手し,さらに検討したい.尚,シアリルルイスX,ルイスX,ルイスY抗原の発現は現在検討中である.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Motoko Sasaki: "Neoexpression of Lewis Y Antigen Is a Sensitive Phenotypic Change of the Damaged Intrahepatic Bile Ducts" Hepatology. 19. 138-144 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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