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大腸癌転移形成における接着因子としてのSialyl Lewis X抗原の役割

研究課題

研究課題/領域番号 05770126
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

松下 能文  鹿児島大学, 医学部, 助手 (90244227)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード大腸癌 / 転移 / 接着因子 / Sialyl Lewis X
研究概要

接着因子E-Selectinの転移の標的臓器としての肝臓での発現の確認
[方法」 手術により摘出された肝臓(良性肝臓疾患ないしは、転移性肝臓腫瘍切除例)より正常部分を採取し、一部を5mm大に切り出し、インターロイキン1betaで4時間処理を行った。その後、氷冷アセトンに固定し、AMEX固定・包理を行った後、薄切し、型通り抗E-Selectin抗体を用いて免疫染色を行った。また、同様に処理した肝臓組織より、界面活性剤を含む抽出液で糖蛋白を抽出し、SDS-PAGE並びにWestern Blotを行い、同様に免疫染色を行った。
[結果] インターロイキン1betaで処理した肝臓の類洞内皮細胞上でのE-Selectinの発現を組織学的に認め、もまたニトロセルロース膜上でも分子量約11万の糖蛋白として認めた。
Sialyl-Lewis X抗原発現大腸癌細胞の肝臓への細胞接着実験
[方法] 上記処理を行った、肝臓の凍結標本切片を作成した。この上に申請者の樹立した大腸癌培養細胞でSialyl-Lewis X抗原を多く発現しているKM12HXならびにその発現に乏しいKM12LX細胞を一定数まき、120回転/分で30分処理した後数回洗浄・固定し、単位面積あたりの接着した大腸癌癌細胞数を比較・検討した。
[結果] 対照として用いたインターロイキン1beta処理を行っていない肝臓にたいして、上記細胞間で接着数について差はなかった。インターロイキン1beta処理を行った肝臓への接着は、Sialyl-Lewis X抗原を多く発現しているKM12HXのほうが発現に乏しいKM12LXに比較して有意に多く、かつ、肝臓切片を抗E-Selectin抗体で処理することによりその接着を抑制した。この結果より、大腸癌細胞の転移形成に関してSialyl-Lewis X抗原と内皮細胞上のE-selectinの相互作用の重要性が確認された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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