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ATLLの発癌様式及び発現系

研究課題

研究課題/領域番号 05770131
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関福岡大学

研究代表者

大島 孝一  福岡大学, 医学部, 助手 (50203766)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードHTLV-I / TCR Vbeta
研究概要

ATLLの悪性リンパ腫は、病理組織的にも特異的であり、また表現型でも、多くのものは、helper/inducer(CD4)陽性であり、T cell receptor遺伝子の再構成を伴う T細胞性の悪性リンパ腫である。またモノクロナールなATLウイルスの組込みが確認されている。これまで我々は、ウイルス性リンパ節炎様の組織像をとる非腫瘍群(lymphadenitis state),ホジキン様の組織像をとる前段階群(incipient state)、典型的な悪性リンパ腫(neoplastic state)でも、ウイルスの組込で部分欠損をとる群などを報告してきたが、これらの群の相互関係を免疫染色法を用い、CD3(TCR beta)の Vbeta familyの発現に偏りがあるかを調べた。使用した抗体は、TCR VbetaとTCR Valphaの一部のファミリーに対する抗体で、betaV5(a),betaV5(b),betaV6(a),betaV8(a),betaV12(a),alphaV2(a),alphabetaV(a)である。さきの3群(lymphadenitis,incipient,neoplastic state)のリンパ節は、一様にCD4陽性細胞より構成されていいたが、neoplastic stateの多くのリンパ節では、ほとんどの細胞がalphaV2に陽性があったが(欠損群、非欠損群の間では差はなかった)、一方lymphadenitis stateでは、ATLA陰性の非特異的リンパ節炎と同様に、alphaV2陽性細胞は少数であった。incipient stateでは3例中1例がalphaV2に陽性であった。以上のことより、レトロウイルスのHuman immuno deficiency virus(HIV)にて起こっているスーパー抗原の選択が、HTLV-Iでも腫瘍化の段階で同様に起こっている可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Koichi Ohshima et al.: "Restrktion of Tcell receptor variable region in lymph nodes of adult Tcell leukemial lymphoma" Hematologicul Oncdogy. 11(in press). (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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