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ヒト大腸がんのプログレッション実験モデルの樹立とプログレッション促進因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05770136
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関北海道大学

研究代表者

岡田 太  北海道大学, 医学部, 助手 (00250423)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードプログレッション / プログレッション促進因子 / 大腸がん / ヒト
研究概要

ヒト家族性ポリポ-シス症患者は、大腸内に多数のpolypが出現し、無処置の場合高い頻度で癌化する。発癌その後のプログレッション過程で特定遺伝子異常の蓄積が観察されることが報告されている。そこで、ヒト大腸癌のプログレッション促進因子の解析のために家族性ポリポ-シス症患者からのadenoma polypの培養株化とすでに樹立されている培養ヒト大腸癌細胞からの低悪性度癌細胞の分離を試みた。
平成5年5月より平成5年末までに北海道厚生農業協同組合連合会総合病院札幌厚生病院(村島義雄院長)消化器内科より計4例の患者(うち1例は大腸全摘出術)のpolypectomyより得たpolypからの培養株化を試みた。それらのうち最長56日間顕微鏡下で間質細胞と区別可能な細胞の生着を確認した。また、ヒト大腸癌株化細胞(KM-12)のクローニングを行うことで低悪性度の癌細胞を分離しようとしたが、これも最終的には得られなかった。以上の実験結果から、polypのような良性腫瘍や低悪性度の癌細胞の培養株化は、通常の培養条件では不十分であり、増殖因子の添加や細胞外マトリックスによるプレート表面のコートなどの工夫が必要であると考えられる。また、手術摘出試料から直接培養細胞を樹立することは困難であると判断できるので、ヌードマウスあるいはSCIDマウスに継代後培養株を樹立する試みも必要と考えられる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Okada,F.,et al.: "Progression of weakly tumorigenic mouse fibrosarcoma at the site of early phase of inflammation caused by platic plates." Jpn.J.Cancer Res.84. 1230-1236 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田 太: "オキシラジカルによるがんの悪性化の進展." Oncologia. 26(6). 14-19 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田 太: "がんの遺伝子治療." Oncologia. 26(5). 623 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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