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動脈硬化血管におけるセロトニン,内皮細胞由来血管拡張因子の作用

研究課題

研究課題/領域番号 05770158
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

浅田 祐士郎  宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (70202588)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードセロトニン / 内皮細胞由来血管拡張因子 / 動脈硬化
研究概要

実験動物(ウサギ・ラット)の頚動脈・大腿動脈を用い、balloon catheter法による内膜肥厚モデルおよびコレステロール食負荷を組み合わせた粥状硬化モデルを作成。病変血管をtissuebathに装着し、セロトニン(5-HT)による血管収縮能および内皮細胞由来血管拡張因子(EDRF)の作用を検討した。1.セロトニンによる血管収縮:(1)ウサギ・ラットとも正常血管はセロトニン(10^<-9>-10^<-6>M)濃度依存性に収縮た。収縮能は筋型動脈である大腿動脈だ弾性動脈の頸動脈より有意に高かった。(2)いずれの動物においても、内膜肥厚モデルは正常血管に比して収縮能は高く、大腿動脈では攣縮をきたす血管も観察された。(3)これらの血管収縮の70-90%はケタンセリンで消失することより、平滑筋レセプターは5-HT2レセプターによるものが主体である。(4)粥状硬化モデルはウサギでは、頸動脈・大腿動脈ともセロトニンによる収縮能正常血管に比して減弱した。一方、ラットでは安定した粥状硬化病変が形成されなかった。2.EDRFの作用:(1)セロトニン(10^<-6>M)で前収縮された血管は、カルバコール(10^<-9>-10^<-5>M)により濃度依存性に拡張し、この作用はヘモロミグビンおよびL-ニトロアルギニンの前処置により消失することよりEDRF(一酸化窒素)によることが確認された (2)内膜肥厚および粥状硬化血管では正常血管に比して拡張作用は減弱傾向を示した 3.結語・今後の研究計画:(1)内膜肥厚血管において、セロトニンによる収縮能が増強したことは、軽度-中等度の冠動脈硬化の症例で冠動脈攣縮が認められるという臨床研究の結果に合致するものであり、本モデルでの検討が有益であると考えられる (2)EDRF(一酸化窒素)による血管拡張作用は、病変血管において減弱していたが、病変血管での再生内皮細胞の占める割合によって程度は様々であり、今後は、病変血管の内膜肥厚の程度および再生内皮の占める割合と血管収縮・拡張能について検討を加えたい

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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