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CRK遺伝子を介する細胞内信号伝達の機構

研究課題

研究課題/領域番号 05770166
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

松田 道行  国立予防衛生研究所, 感染病理部, 主任研究官 (10199812)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードチロシンキナーゼ / CRK遺伝子
研究概要

チロシンキナーゼの下流因子として、SH2領域を持つ蛋白が重要な働きをすることは、研究代表者やその他の研究者等により、既に明らかにされている。本年度は、このSH2領域を有する蛋白群の内、アダプター分子として知られているCRK蛋白の機能解析を行った。CRKはSH2以外にSH3という領域を有しており、これが、CRK蛋白の信号伝達の下流因子と結合する部位である。我々は、このSH3領域を大腸菌に発現させ、これをプローブとしたFar Western blotting法を改良し、これを用いて、発現ライブラリーをスクリーニングすることにより、CRK蛋白のSH3領域に結合する蛋白のcDNAを得た。この内の一つについて、解析を進め、これが、新しいRas蛋白の活性化因子であることを明らかにし、これにC3G(CRK SH3-binding guanine nucleotide releasing protein)と命名した。さらに、この蛋白に対する抗体を作製し、これを用いて解析を行った。C3Gはもう一つのアダプター分子であるGrb2にも結合している。これらのアダプター分子とC3Gとの結合は増殖因子の刺激により変化しない。以上のことより、CRKやGrb2といったアダプター分子はそのSH3を介 して、幾つかの分子と常に結合しており、この合体はチロシンキナーゼの活性化により、アダプター分子のSH2を介して、リン酸化チロシンを含むタンパクと結合し、その信号を受け取ることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Tanaka,S.et al.: "Structure of 85 kDa subunit of human phosphatidylinositol 3-kinase" Jpn.J.Cancer Res.84. 279-289 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Tanaka,S.et al.: "Requirement of both the SH2 and SH3 domains for neuronal" Mol.Cell.Biol.13. 4409-4415 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuda,M.et al.: "Structural requiremeat of the CRK SH2 region for the binding" J.Biol.Chen.268. 4441-4446 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Tobe,K.et al.: "Insulin stimulates association of insulir receptor" J.Biol.Chen.268. 11167-11171 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Tanaka,S.et al.: "C3G,a guanine nucleotide releasing protein,birds to the SH3" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. (in press.). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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