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細菌内毒素によるマクロファージ活性化を制御する血清因子についての解析

研究課題

研究課題/領域番号 05770194
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関自治医科大学

研究代表者

切替 照雄  自治医科大学, 医学部 (50192563)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード内毒素 / LPS / 血清 / CD14 / マクロファージ / TNF / NO
研究概要

細菌内毒素(LPS)が、どのようにマクロファージに認識され、マクロファージを活性化するのかを明らかにする目的で本研究を実施した。我々は最近マウスマクロファージ細胞株J774.1細胞由来で、1251-LPSの特異的結合が署名に低下した変異株J7.DEF3細胞を分離したので、まずこれらの細胞の生物学的解析をした。この変異株は、モノクロナール抗体を用いたFACS解析からCD14の発現が欠損していること、しかしCD14cDNAプローブをもちいたノーザンブロット解析からCD14mRNAの発現は正常であることが分かった。この変異株は血清の有無に関わらずLPSに反応してTNFやNOを産生した。血清の存在下では、親株に比べ反応性が低下していた。血清の非存在下では親株も反応性は低下したが、この変異株は血清存在下と同様に反応し、その反応性は親株と同じであった。また、LPS以外の刺激物に対する反応性は、親株と変異株で全く差異はなかった。これらの解析からマクロファージのLPSに対する反応性には2種類あり、1つは血清およびCD14抗原依存性の反応であることがわかった。そこでこの血清およびCD14抗原依存性のLPS反応性の機能を解析するため、糖鎖の長さの異なるLPSを用いて、その反応性を検討した。その結果、S型LPSで刺激した場合、変異株のLPS反応性は約300倍低下していたが、Re型LPSやリピドAで刺激した場合この反応性の低下は高々5倍程度であった。これらの結果は、血清およびCD14抗原依存性の経路がS型LPSの活性中心を効率的にLPS受容体に提示する働きがあることを示唆している。この血清因子は易熱性で30-60%の硫安で塩析されるタンパク質で陰イオン交換カラム、陽イオン交換カラム、ゲル漉過などにより、700倍まで精製した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T,Kirikae: "Isolaion of a Macnophage-like cell line Defective in Binding of Lipopclysaccharide." J,Immunology. 151. 2742-2751 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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