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MRSAのbeta-ラクタム剤高度耐性化に伴うPBP2'の構造的,機能的変化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770196
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関順天堂大学

研究代表者

鈴木 映子  順天堂大学, 医学部, 助手 (30146774)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードMRSA / PBP2' / beta-ラクタム剤 / 高度耐性化
研究概要

現在、臨床から分離されるMRSAの約30%は中等度あるいは、軽度耐性MRSAである。しかしこれらのMRSAは、30℃における培養や、培地に5%Naclを添加することにより一部のpopulationが高度耐性化する、いわゆるヘテロタイプMRSAである。
ヘテロタイプMRSAにおいては、メチシリン8〜16mug/mlで多くのpopulationの増殖は阻止されるが、10^4〜10^8個に1つの割合のpopulationは高度耐性(メチシリンに256mug/ml以上)を示す。我々は、このような特異的耐性パターン発現のメカニズムについて、mecレギュレーター遺伝子との関与について検討した。まず、完全なmec制御遺伝子を持ち、メチシリンに感受性を示す、プロトタイプMRSA N315株から、ヘテロタイプMRSA株の分離を試みた。すなわち、30℃及び37℃による耐性度の変化する温度感受性変異株を10^8〜10^9分の1の割合で得ることができた。これらの株のメチシリン耐性度をpopulation解析したところ、ヘテロタイプ耐性パターンを示した。
そのmec regulator領域の塩基配列を決定したところ、オペレーター領域にポイントミューテーションが導入されており、mecAの転写発現が、構成的になっていた。
臨床から分離されたヘテロタイプMRSAJO60株も、まったく同じミューテーションが導入されていた。すなわちオペレーター領域のポイントミューテーションがおこると、相補性が失われ、ステムアンドループ構造が完全でなくなり、mecIの制御機能が失われ、mecAが転写される。また、その転写は温度依存性であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] EIKO SUZUKI et al.: "Distribution of mec RegulatorGenes in Methicillin-Resistant Staphylococcus Clinlcal Strains" Antimicrobial Agents and Chemotherapy. 37. 1219-1226 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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