• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

緑膿菌のイミペネムに対する耐性の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 05770197
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関東海大学

研究代表者

米山 裕  東海大学, 医学部, 助手 (10220774)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード緑膿菌 / 耐性 / 抗生物質 / イミペネム / 外膜 / ポ-リン / 透過性 / 遺伝子
研究概要

抗緑膿菌活性の強いイミペネムの場合も他剤と同様、臨床的に使用されるのに伴いイミペネム耐性緑膿菌が出現してきた。本研究において筆者は、この緑膿菌のイミペネムに対する耐性機構を分子レベルで解明するために、イミペネム耐性菌のprotein D2遺伝子をクローン化しその構造解析を詳細に行った。その結果、以下のことが明らかとなった。
1.イミペネム耐性菌より得たprotein D2遺伝子の制限酵素地図を作製したところ、地図上では欠失の認められない耐性遺伝子(クローン1)と、約1.2キロ塩基対の欠失のある耐性遺伝子(クローン2)が見い出された。
2.この二つの耐性遺伝子の塩基配列を決定した結果、クローン1では、翻訳開始コドンの下流395から405塩基までの11塩基対の欠失が認められた。一方、クローン2では翻訳開始コドンの上流-519から685塩基までの約1.2キロ塩基対の欠失があった。
3.これらの耐性菌でのmRNAの発現をノザンブロット法にて調べた結果、クローン1では野生型のクローンと同じ約1.5キロ塩基のmRNAが認められたが、プロモーターの上流から欠失があるクローン2ではmRNAの発現は認められなかった。
以上の結果より、クローン1ではフレームシフト変異の結果生じた異常蛋白質が翻訳後に分解を受け、クローン2ではprotein D2遺伝子のプロモーター領域の欠失により転写が起こらないためにprotein D2が欠失し、その結果イミペネム耐性となったものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi