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毒素原性大腸菌の産生するLTのAサブユニットの末端アミノ酸の生物学的役割の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05770199
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

今村 誠司  藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (20247654)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード毒素原性大腸菌 / LT / ホロ毒素
研究概要

全世界で今尚下痢症にり患する5歳以下の小児は7〜10億に達し、その内500〜1000万人が死亡している。その下痢原因菌として毒素原性大腸菌(ETEC)が20%を占める。ECECは下痢毒素LTを産生し、毒素のワクチン開発は急務とされている。そこでワクチン開発及びLTを用い他の抗原物質の抗原性の発揮の手助けをするキャリアー蛋白質の開発に寄与するため本研究を企画し、LTのAサブユニットのN末端のアミノ酸がホロ毒素形成にどのように関与をしているか、アミノ酸欠損株を作成することにより解析してきた。その結果まず、N末端のアミノ酸を数個保存することにより、Aサブユニットが分泌されることを明らかにした。さらにこのアミノ酸を保存して5、10、30、40、100個のアミノ酸を遺伝子操作により欠如させ、抗原性の変化、ホロ毒素形成の変化を解析した。その結果N末端より1〜5、5〜10、10〜100位のアミノ酸が抗原決定基に関与することを明らかにした。さらに6〜9位のアミノ酸を欠損させることにより、変異Aは産生されるが、ホロ毒素は形成されないことが明らかになった。一般にA,BサブユニットはAのA2フラグメント(192〜243位)により会合していると考えられている。これ以外に146位のArgがBと接触していると報告されている。しかし結晶解析結果によれば、6〜9位のアミノ酸はBサブユニットより離れた位置に存在し、ホロ毒素形成には関与していない。
従って、これらの結果はN末端アミノ酸が出来上がったホロ毒素の形成に関与するよりは、むしろホロ毒素の形成段階に関与している可能性が示唆される。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Takao Tsuji and Seiji Imamura et al: "Construction of plasmids useful for production of the B subunit of cholera toxin from Vibriocholerae or a heat-labile enterotoxin from enterotoxigenic Escherichiacoli." Eur.J.Epidemiol.inpress.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Takashi Inoue and Seiji Imamura et al: "Amino acid sequence of heat-labile enterotoxin from chicken enterotoxigenic Escherichia coli is identical to that of human H 10407 strain." FEMS.Microbiol.Lett.108. 157-162 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Takao Tsuji and Seiji Imamura et al: "Analysis of the relationship between the active site of the cholera toxin and the glutamic acid at position 112 from the N terminus." Japan.J.Med.Sci.Biol.46. 232 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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