• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

遺伝子操作によるウェルシュ菌alpha毒素の構造と生物活性

研究課題

研究課題/領域番号 05770200
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関徳島文理大学

研究代表者

永浜 政博  徳島文理大学, 薬学部, 助教授 (40164462)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードウェルシュ菌 / alpha毒素 / ホスホリパーゼC / 亜鉛 / alpha毒素遺伝子 / ヒスチジン残基 / 変異毒素 / リガンド
研究概要

ウェルシュ菌のalpha毒素は、致死、壊死、溶血、ホスホリパーゼC(PLC)活性を有し、本菌によるガス壊疸の起病因子であると考えられている。本毒素は、分子内にZnを有し、このZnが、活性発現と密度に関連していると推察されている。今回、alpha毒素遺伝子を用いて部位特異変異法によりZnのリガンドであると考えられている126、136、148番目のヒスチジン(His)残基を中性アミノ酸であるグリシン、アラニン、ロイシンに置換したH126G、H136A、H148Lを作成し、構造と毒素活性の関係を検討した。作成した変異alpha毒素とインタクト毒素は枯草菌で発現させ、精製した。これらの変異alpha毒素とインタクト毒素の活性を比較するとH126Gは、溶血、Egg yolk、致死、スフィンゴミエリンナーゼ活性が、インタクト毒素の1/50〜1/100に減少し、H136AとH148Lは、いずれの活性も全く示さなかった。一方、3種類の変異毒素とインタクト毒素はオクタロニ-法で、抗alpha毒素血清との間に、一本のfuseした沈降線を形成し、また、トリプシンによる部分加水分解でも、変異毒素とインタクト毒素は、SDS-PAGEで同じ切断パターンを示した。これらのことから、これらのアミノ酸残基の変異によるalpha毒素の構造変化は、ほとんどないと考えられる。次に、各変異毒素とインタクト毒素のZn含量を原子吸光分光度計を用いて測定すると、H126G、H136G、そして、インタクト毒素は、分子当り、2個のZnを含有するの対して、H148Lは、1個のZnのみを含有することが判明した。以上から、置換された126、136、148位のHis残基は、いずれも、毒素活性発現に重要であることが判明した。さらに、148位のHis残基は、毒素に強固に保持されている2個のZnの1個のZnの重要なリガンドであることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masahiro Nagahama and Jun Sakurai: "Effect of drugs acting on the central nervous system on the lethality in mice of Clostridium perfringens epsilon toxin" Toxicon. 31. 427-435 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiro Nagahama,Hiroshi Iida and Jun Sakurai: "Effect of Clostridium perfringens epsilon toxin on rat isolated aorta" Microbiology and Immunology. 37. 447-450 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi