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インフルエンザウイルス複製機構の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770208
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関金沢大学

研究代表者

榎並 正芳  金沢大学, 医学部, 助教授 (30168794)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードインフルエンザウイルス / 複製 / 翻訳 / NS1蛋白 / M1蛋白
研究概要

インフルエンザウイルスA型のM1蛋白温度感受性変異株ts-51感染細胞内で、ウイルスゲノムRNAの挙動をin situハイブリダイゼーション法を用い解析した。さらに、蛍光抗体法によりM1蛋白の挙動を解析した。その結果、感染後期に合成されるM1蛋白が核内に存在するRNP複合体(リボ核蛋白複合体)と複合体を形成し、この複合体が細胞質へ移行し、ウイルス粒子へ取り込まれると考えた。
ウイルス成熟課程で重要な機能を担い、感染後期に最も良く発現されるM1蛋白の発現制御について解析した。その結果、M1蛋白の発現はNSI蛋白及びM1蛋白により翻訳段階で促進されること、及び、翻訳開始部位上流のRNA配列がこの促進に関与することを明らかにした。次に、インフルエンザウイルスの他の分節からの発現に及ぼすNS1蛋白の影響を調べ、その特異性について解析した。その結果、NS1蛋白はNA、NP蛋白の発現を促進するが、PB1蛋白の発現には、影響しない事を明らかにした。
核から細胞質に移行したM1蛋白-RNP複合体がウイルス粒子に取り込まれる機構を知るため、ウイルス膜蛋白の一つNA(ノイラミニダーゼ)のインフルエンザウイルスA型亜型間で良くアミノ酸配列が保存されている細胞質ドメイン、及び膜貫通ドメインに種々の変異を導入しウイルス粒子形成とウイルスの増殖に与える影響を調べ、その機能を解析した。その結果、インフルエンザウイルスA型では、NA蛋白の細胞質ドメイン6残基は共に感染性ウイルス粒子形成にとつて重要であることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K、Enami: "An influenza virus temperature-sensitive mutant defective in the muclear-cytoplasmic transport of the negative-sense viral RNA." Virology. 194. 822-827 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] K、Enami: "Influenza virus NS1 protein stimulates translation of the M1 protein." J.Virol.68 (印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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