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インフルエンザウイルスRNAポリメラーゼによるウイルスゲノム複製機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05770220
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

豊田 哲也  国立遺伝学研究所, 分子遺伝研究部門, 助手 (00197972)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードインフルエンザウイルス / RNAポリメラーゼ / 複製 / モデルRNA鋳型 / 宿主因子
研究概要

インフルエンザウイルスは、8本の(-)鎖RNAをゲノムとして持ち、感染した宿主細胞核内でPB1、PB2、PAという3つのサブユニットからなるRNAポリメラーゼを用いて、転写、複製を行なう。これまでにウイルス粒子から精製したRNAポリメラーゼにより、転写についての研究は進んでいたが、ウイルス粒子由来のRNAポリメラーゼでは、複製活性は検出できず、その研究は遅れていた。
今回、インフルエンザウイルスゲノムRNAの複製を試験管内で行なわせるために、ゲノム第8分節の両末端を持つ53ヌクレオチドのモデル鋳型を用いて、プライマー非依存性に行なわれるRNA合成を指標にして、ウイルス感染細胞から複製活性を持つRNP画分を抽出した。このRNP画分は、0.5MKClを含むグリセリン濃度勾配遠心にて分画することにより、ジヌクレオチドApG依存性の転写活性は保持したが、複製活性は喪失した。そして、その遠心上清画分又は、非感染細胞核抽出液と混合することにより、ゲノム複製活性を回復した。この0.5MKClを含むグリセリン濃度勾配遠心にて分画した感染細胞RNPには、ウイルス成分として、NPとRNAポリメラーゼのみが存在することが、BioRadの装置を用いたウエスタンブロットにより確認された。
以上、インフルエンザウイルスゲノムRNA複製をモデル鋳型を用いて、試験管内で、その全過程を再現し、複製には、感染細胞内におけるNPとRNAポリメラーゼ、及び、宿主細胞由来の因子が、関与していることを明かにした。そして、現在、この因子の同定を行なっている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toyoda et al.: "Replication in vitro of the Influenza Virus Genome:Reversible Dissocoation of Ribonucleoprotein Complexes with Replication Activity" Archives of Virology. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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